2012年度新卒採用、旧帝大・早慶クラス
【理系】学生の人気企業ランキング(大学別編)(1-1)続き
【理系】学生の人気企業ランキング(大学別編)(1-1)続き
慶応義塾大学理系学生の志望理由ランキングTOP10
志望理由はどの項目も平均値に近い。選ぶ企業名も志望理由もバランスが取れているところが慶応らしいと言えるかもしれない。
志望理由はどの項目も平均値に近い。選ぶ企業名も志望理由もバランスが取れているところが慶応らしいと言えるかもしれない。
NTTグループが多く、ゲーム系企業も人気の早稲田大学
早稲田大学理系学生の人気企業ランキングTOP30慶応大学は技術志向が強いが、同じ私学の早稲田大学は違っている。早慶ともに志望企業のトップはソニーだが、慶応の2位は東芝、早稲田は野村総合研究所だ。15位に丸紅と三菱商事が並び、19位に伊藤忠商事、23位に三井物産とアビーム コンサルティングが名を連ねている。
志望企業の顔ぶれを見るとNTTグループが多く、4位NTTコミュニケーションズ、5位NTTデータ、12位NTTドコモ、23位東日本電信電話(NTT東日本)だ。
テレビCMでおなじみのグリーが23位に入り、ソニー・コンピュータエンタテインメントが28位。ゲーム系企業を早大生は評価しているようだ。
早稲田大学理系学生の志望理由ランキングTOP10
志望理由の2位「志望している業種である」は17.9%で、10校中最もスコアが高い。3位の「研究開発がしっかりしている」(9.8%)のスコアは低い。10%を切っているのは北海道大学と早稲田大学だけである。
もう一つ特徴があるのは「給料・待遇がいい」(1.9%)。東京工業大学と早稲田大学が際立って低い。
志望理由の2位「志望している業種である」は17.9%で、10校中最もスコアが高い。3位の「研究開発がしっかりしている」(9.8%)のスコアは低い。10%を切っているのは北海道大学と早稲田大学だけである。
もう一つ特徴があるのは「給料・待遇がいい」(1.9%)。東京工業大学と早稲田大学が際立って低い。
「専攻が活かせる」が低い名古屋大学
北海道大学、東北大学と違い、名古屋大学は地元に本社や生産拠点を持つ企業が多いので、中部電力、トヨタ自動車、三菱電機、デンソー、三菱重工業、東海旅客鉄道(JR東海)、豊田自動織機と地元企業が上位を占めている。中京圏は日本のモノづくり拠点であるからかもしれないが、他校に比べると総合商社やシンクタンク・コンサル企業は少ない。15位に伊藤忠商事、29位にアビーム コンサルティング、リンクアンドモチベーション、野村総合研究所の3社が名を連ねている程度だ。
名古屋大学理系学生の志望理由ランキングTOP10
名古屋大学の志望理由は他校と異なっている。他校はすべて「専攻が活かせる」がトップだが、名古屋大学のみ「志望している業種である」(17.8%)がトップだ。「専攻が活かせる」は2位だが16.4%と低い。
他校の学生は「環境問題に前向きである」に関心を示さないが、名古屋大学の学生は3.4%が関心を持っている。「給料・待遇がいい」への関心も高い(3.3%)。その一方で「海外で活躍できる」(2.8%)は低い。
名古屋大学の志望理由は他校と異なっている。他校はすべて「専攻が活かせる」がトップだが、名古屋大学のみ「志望している業種である」(17.8%)がトップだ。「専攻が活かせる」は2位だが16.4%と低い。
他校の学生は「環境問題に前向きである」に関心を示さないが、名古屋大学の学生は3.4%が関心を持っている。「給料・待遇がいい」への関心も高い(3.3%)。その一方で「海外で活躍できる」(2.8%)は低い。
志望企業に京都の企業名がないという不思議な京都大学
京都大学理系学生の人気企業ランキングTOP30京都大学の志望企業は名古屋大学と似ている。関西電力、パナソニック、大阪ガス、サントリー、帝人、カネカなどの関西企業に加え、東海旅客鉄道(JR東海)、中部電力などの中京圏の企業が並んでいる。非技術系企業では15位に野村総合研究所、30位に野村證券、三菱総合研究所がある程度にとどまっている。
ただし気になることが1つある。京都に本社を置く名門企業は京セラ、オムロン、村田製作所などたくさんあるが、上位にまったく入っていないことだ。理由はわからない。
京都大学理系学生
京都大学理系学生の志望理由ランキングTOP10
志望理由では「専攻が活かせる」(23.3%)が高い。ところが「研究開発がしっかりしている」が10.9%とかなり低く、北海道大学、早稲田大学の2校に続き、京都大学は3番目に低い。
志望理由では「専攻が活かせる」(23.3%)が高い。ところが「研究開発がしっかりしている」が10.9%とかなり低く、北海道大学、早稲田大学の2校に続き、京都大学は3番目に低い。
大阪大学は質実な「実学の府」
大阪大学理系学生の人気企業ランキングTOP30大阪大学の志望企業は、1位がパナソニック、3位は関西電力、4位シャープ、7位にパナソニック電工と大阪ガスと10位内に5社が関西企業だ。27位に野村総合研究所が入っているが、それ以外はすべて技術系企業だ。
昔から大阪大学は「実学の府」と呼ばれることがあるが、志望企業を見ていると業種のバランスがよく質実な印象がある。
大阪大学理系学生の志望理由ランキングTOP10
志望理由を見ても「地元密着型の企業」が2.2%。東京大学、東京工業大学、慶応大学、早稲田大学の首都圏大学は1%を切っているから、大阪大学の地元志向は高い。
「先輩がいて安心できる」(2.4%)も他大学に比べ高く、関西圏の文化を感じる。
志望理由を見ても「地元密着型の企業」が2.2%。東京大学、東京工業大学、慶応大学、早稲田大学の首都圏大学は1%を切っているから、大阪大学の地元志向は高い。
「先輩がいて安心できる」(2.4%)も他大学に比べ高く、関西圏の文化を感じる。
技術志向が強く、志望理由では「安定」を重視する九州大学
九州大学理系学生の人気企業ランキングTOP30学生にとって地元に就職先があるかどうかは大問題だろう。首都圏、中京圏、関西圏には地元に本社を置く大手企業が多いが、北海道、東北、九州は限られている。したがって3地域の大学は、北と南に分かれるとはいえ、地元企業を選びにくいという点で共通している。
九州大学の志望企業のトップは九州電力。新日本製鉄や旭化成グループなど九州にゆかりのある企業もあるものの、ほとんどは九州以外に本社を置く企業ばかりである。30社の顔ぶれを見ると、非技術系企業は三菱商事と伊藤忠商事だけ。
どうやら北海道大学と首都圏大学が非技術系志向が強く、名古屋大学から西の大学と東北大学は技術志向といえそうだ。
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