世界の人口は2050年に2010年比で133%、70億人から93億人になると予測されています。日本はどうでしょうか。2011年に1億2770万人だった人口は、2050年に9700万人と76%になります。しかもその中身を見てみると、生産と消費を支える15～64歳の生産年齢人口が激減し、2005年比で41.6%も減少してしまいます。人口動態予測を見ると、日本の未来は衰退シナリオに見えます。
日本はGDP世界第2位の座を中国に奪われましたが、まだ日中の差はそれほど大きくありません。しかし経団連の予測によれば、2050年になると日本のGDPは中国やアメリカの6分の1 、インドの3分の1 以下になると予測されています。この予測は楽観シナリオに基づいており、悲観シナリオでは8分の1になっており、さらに大きな衰退が予測されています。