不安、守り、他責、孤立、依存気質、あきらめなどいろいろな気持ち

企業は女性社員の活躍を支援したいと考えているのですが、当の女性たちはどう考えているのでしょうか。ライフイベントが一番多い年代の女性社員の気持ちを言葉にしてみると、
「育休をとったら、会社の居場所がなくなってしまうのでは」、「女性は補助的な役割しかさせてもらえない」、「家のこともあるし、残業はできません! 仕事も、これ以上は無理です」、「周囲がわかってくれない。上司もちゃんとみてくれない。」、「孤立! 組織のことなど考えていられない。自分のことだけで精一杯」。

このような焦りや、不安、守り、他責、孤立、依存気質、あきらめなどいろいろな気持ちを抱えています。この中には、一見わがままに聞こえるものもありますが、制度に守られすぎて他責や依存気質になり、風土に縛られすぎて働き甲斐とやりがいを失っている女性の実態が反映されています。

人間関係を重視する女性の意識

多様性を活かした強い組織を作るには
女性社員の意識を分析した日本マンパワーの調査によって、女性と男性では異なる意識を持っていることがわかっています。

調査によれば、「できることなら昇進したい」という問いに対し3割の女性が「そう思わない」と回答しています。「リーダー・管理職になりたいか」という問いに対しても約半分の女性は「そう思わない」と回答し、いずれも男性の2倍以上のスコアになっています。

また調査には「同性の先輩より先に昇進するのは気がひける」と「人間関係で苦労してまで管理職にはなりたくない」という設問を設けましたが、いずれも女性の方が「そう思う」割合が高くなっています。つまり昇進や昇格を考える際に、女性のほうが今の職場、今の人間関係に意識が向きかちで、自分がリーダーや管理職になるイメージが持てないのです。

また管理職になったことが原因で人間関係が揉めるくらいなら、管理職になりたくないと考えているのです。男性は出世をステータスとして捉えていますが、女性は調和を大事にするのです。

女性社員と人事担当者の間には意識のギャップがある

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