強みから生まれる飛びぬけたリーダー

強みと弱みに関して、これまで多くのリーダーは間違っていました。ほとんどのリーダーは「自分の強みは今のままで十分」と考え、弱みを直そうとします。ところが研究結果は正反対を示唆しています。
強みの数がゼロのリーダーのリーダーシップスコアは34ととても低いのに対し、強みが多いと指数は高くなっていきます。1つだけの強みでもスコアは64とかなり高くなります。

別のデータを見てみましょう。「弱みを直す場合」と「強みを伸ばす場合」のスコアの上がり方です。弱みを直した場合のスコアは54から66とプラス12の上昇でした。しかし強みを伸ばした場合は、56から82へ上昇し、プラス26と弱みを直した場合の2倍以上のスコア上昇になったのです。

フィードバックがリーダーの成功を助ける

リーダーに成長するために必要なのが「フィードバック」です。
なぜフィードバックが必要かというと、自己評価と総合評価は相関関係が弱く、一方で他者評価と総合評価は高い相関を示すからです。

つまり自分自身を正しく評価することは誰にとっても難しいと言うことです。フィードバックに不可欠なのは360度評価です。他のツールを選択する余地はありません。
360度評価によって自分と他者の比較をすることができます。そして自分の社内でのランキングも知ることができます。
わたしたちが実施する360度評価では、「従業員コミットメント指数」というものも調べます。これは評価対象のマネジャーの直属の部下が、会社に対してどう感じているのかを調べるもので、そのスコアはリーダーシップによって変わります。

ところで、フィードバックを与える(部下に話す)マネジャーとフィードバックを受ける(部下から聞く)マネジャーを比較した場合、みなさんはどちらが部下から高く評価されるとお考えでしょうか?
日本での調査はありませんが、北米での調査では結果は明確で、フィードバックを受ける、つまり部下の話をよく聞くマネジャーへの評価が有意に高いことがわかっています。

問題のあるリーダーも欠点を克服できる

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