マインドセットを「コチコチ」から「ワクワク」に変える

「プレイフル・マネジメント(遊びの如く仕事に熱中して結果を出す)4つの原則」
プレイフル・マネジメントの理論は、困難な状況をいかにポジティブに変えるかという認知行動心理学、それを組織としていかに実行するかという組織心理学、人間の人生の幸せをいかにビジネスの成功とシンクロさせるかというポジティブ心理学がベースとなっている。コアになるのは、いかに自分自身のマインド(思考様式)をセットするかという「マインドセット」。ドライバーになるのは、4つの原則「夢・ビジョン」「コミュニケーション」「場・環境」「インセンティブ」だ。

 まずマインドセットだが、プレイフル・マネジメントでは、努力しても自分の能力は伸びないと考える人の「Fixed Mindset」と、努力すれば自分の能力は伸びると考える人の「Growth Mindset」という2つがあると考える。わかりやすく言えば、前者はコチコチマインドセット、後者はワクワクマインドセット。もちろん大事なのは後者だ。両者の特徴を対比すると、コチコチマインドセットでは「固定概念」にとらわれ、やったことがないことはできないと考えるし、「結果」を重視するため「失敗回避」の姿勢になる。決めるのは「他者」だから人任せになり、関心事は「自分」がどう評価されるかだ。一方、ワクワクマインドセットでは何事にも「好奇心」がわき、「成果」すなわち成長の伴う結果を重視するため、「機会挑戦」することができる。決定は「自己」が行うからモチベーションが高く、関心事は「仲間」だから、チームで仕事に熱中できる。
 
 では、コチコチからワクワクにマインドセットを変えるためにはどうすればいいか。セミナーでワークを行っているが、ポイントは認知をいかに変えられるかだ。コチコチに固まった自分を俯瞰して、ネガティブ思考をしている自分を『メタ認知』することが重要になる。その手法をいくつか考案し、私自身も実践している。失敗したら最悪どういうことが起きるか考える「ワーストシーン想定法」は、失敗したとしても損失はこの程度だと計算できると、逆に「思い切って投資しよう」といった意思決定をワクワクしてできる。「アクション・キュー法」は、直感的に面白いと思ったことを、ネガティブな思考が起きる前に、即実行に移してしまう方法だ。ビジネスではいろいろ考えて行動を回避するよりも、直感に従ってとにかく行動してしまう方が結果がでる確率が高いのだ。

精神的なインセンティブをいかに充実させるか

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