内定辞退者が出る予兆を把握できる効果が大きい
モデレーターの田宮氏が「SNSを導入したことによる効果を教えてほしい」と問うと、瓜生氏がまず挙げたのは、「入社し、研修所に入った時点で人間関係がほぼできあがっているため、研修に集中して入り込める」こと。導入する前はコミュニケーションが深いところまでできていない状態で来て、環境に慣れることからスタートしていたため、その違いは大きいという。もうひとつ挙げたのは、「採用担当者が内定者の近況を常に見られるため、SNSにログインしなくなるなど辞退しそうな予兆を把握できる」こと。8月まで行っている採用活動に反映させ、採用の人数をコントロールできるという点で大きな効果があったと瓜生氏は述べた。
これを受け、内定の歩留まり向上効果について説明したのがガイアックスの佐原氏。
業種業界によって辞退が深刻なところもあれば、厳選採用しており、もともと辞退が少ない企業もあるが、同社のSNSユーザーへのアンケート調査によれば、23%、内定辞退者数が減ったという結果が出ているといいます。「内定者同士の横のつながりをしっかり作るとともに、アクセスデータから辞退予備軍を発見する機能を搭載しているため、早期フォローによる辞退防止につながっているようだ」。