21世紀の世界経済を牽引する2つの産業革命

基調講演「21世紀の企業経営と人材戦略」
さてIT革命と中国が台頭した21世紀の世界経済で伸びる産業は何でしょうか。わたしはエネルギー革命とライフサイエンス革命が起き、関連産業が大きく伸びると思います。ライフサイエンスは山中教授のiPS細胞だけでなく、寿命や健康という分野を含む広範な生命科学のことです。これらに関わる産業では、企業は普通の経営をすればそれだけで成長していくでしょう。
 この2分野が有望分野だとして、さてどのような経営戦略を立てればよいのでしょうか。自社に足りないから買うという考え方がありますが、これは間違いです。経営の神髄は金ではありません。金を出せば儲かるのなら、いちばん儲けるのは銀行のはずですが、そうではありませんね。
 経営の神髄は人なんです。もし人がいなければ10年単位で育てなければなりません。ヘッドハンティングで外部から調達する方法もありますが、企業文化の違いを理解して活躍できるようになるには数年かかるでしょう。機械とちがって人間の売買は出来ないのです。

アリストテレスとアレクサンダー大王から学ぶ人間の本質

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