謀反の奸雄 「世界にこれほど立派なものありと思われず。入りて宮殿を見るに人のつくりたるものと見えず。」とルイス・フロイスの『日本史』に記した多聞山城(奈良県)の城主。
2014/06/10
政事をなす謀略家 濃厚な指宿煙草を好み、朝用と夜用のパイプを使い分けていたといわれる愛煙家。写真好きで、白い木造洋館に住み、帰宅した彼を迎える子供たちを眺める時が無常の喜びという、子...
2014/04/16
廃藩不同意の殿様 明治四(一八七一)年七月十四日、廃藩置県が断行されたその夜、鹿児島では島津久光の命により盛大な花火が打ち上げられた。 祝うためではない。久光が己のうっぷんを晴らす...
2014/03/05
時流にのまれる賢侯 武と詩、両方の才に恵まれながらも本来ならば歴史の表舞台に出ることなく、その一生を終えるはずだった。「鯨海酔侯」と称し、自身を「一編の詩の中の人物」と見立てた「異常児...
2014/02/06
源平合戦期随一の戦上手 「日頃は何とも覚えぬ鎧が、今日は重うなったるぞや」 朝日(旭)将軍と呼ばれながらも、不遇不運の生涯を過ごした、源義仲が、最期のときを迎えるにあたり腹心今井四郎...
2014/01/07
敵を制すること神の如し 天文13(一五四四)年、美濃斎藤氏の家臣竹中重元の子として生まれた竹中重治は、非常に女性的でたおやかな容貌であったようだ。 「今孔明」と呼ばれた、戦国時代を代...
2013/12/04
民を憂う行動理論 長岡市東神田にある栄涼寺。ここには、かつて彼の墓石に鞭を加えにくるものが絶えなかったという。戦で命を落とした者たちの遺族たちである。さらには、墓碑が何者かの手で打ち...
2013/11/08
國を守る行動理論 血征袍を染め甲を通して紅なり。 当陽誰か敢えて与に鋒を争わん。 古来陣を衝いて危主を扶く。 只有り常山の趙子竜。 「雲霞のごとき敵陣をものともせず、単騎で駆...
2013/10/07
時流に抗う行動理論 土方歳三といえば司馬遼太郎氏の『燃えよ剣』。そう思われる方も多いだろう。昭和三十七年からおよそ二年かけて『週刊文春』に連載された作品は、それまで「悪役集団」とされて...
2013/09/10
我は一個の機械なりや 大村益次郎とは何者なのだろうか?西郷隆盛のような影響力はなく、吉田松陰のごとき求心力もない。大久保利通の持つ政治力は皆無と言ってよい。 多少、同時代人と異なって...
2013/08/08