礼儀の重要性については、「親しき仲にも礼儀あり」と、端的な言葉で表現されます。
この言葉を知らない人は少ないと思います。
そのためか、「職場の人間関係は、心が通じ合っていれば礼儀作法などに気を使うことはない」という設問の回答傾向は、
そう思う 1.1%
わからない 2.3%
そう思わない 96.6%
と、ほとんどの新入社員は「礼儀作法はどんな場合でも重要」と理解しているようです。
この言葉を知らない人は少ないと思います。
そのためか、「職場の人間関係は、心が通じ合っていれば礼儀作法などに気を使うことはない」という設問の回答傾向は、
そう思う 1.1%
わからない 2.3%
そう思わない 96.6%
と、ほとんどの新入社員は「礼儀作法はどんな場合でも重要」と理解しているようです。
ただし、その礼儀作法の中身が変わっています。
彼らの考えるそのやり方、わきまえる場所、相手などは私たちの考える「常識」とは異なるのです。
ここを気をつけて指導しないと、大変無礼な振る舞いを彼らにさせることになります。
たとえば、
・敬語をよく知らないので、ちょっと油断するとタメ口、あるいは変な敬語。
⇒タレントのローラのような感じ。悪気がないのが一番の問題。かわいければ許されるわけでもない。
・「今日、体調不良で休みます」と休みの連絡をメールだけで済ませる。
⇒重要な報告もメールが中心。「記録に残りますから」とか「一度に連絡できますので」など、彼らなりの理屈はある。隣に座っていても、メールで済ませる。
・会社を出たとたん、他人行儀。
⇒休みの日に街ですれ違っても、知らん振り。仕事と私生活を分けたがる。
・時々、公私の区別が付かない。与えられた仕事が終わると、ぼーっとしている、その空いた時間にゲームをする、休憩時間に自分の執務机で漫画を読む。
⇒1時間に10分、休憩時間があるかのような感覚も・・・学校と勘違い?研修期間中には良く見られる光景。
・目上の人を目上だからと言う理由だけで敬うわけではない。
⇒自分が秀でていることだと、すぐに上から目線になれる。「教えて差し上げましょうか?」という雰囲気をかもし出す。
・常識的なことができていなくて、こちらが指摘すると「知ってます」というが、行動できない。
⇒まれに、基本的なことを指摘すると舌打ちするなどということもある。
「ああ、もう、扱いづらい・・・」という言葉が聞こえてきそうです。
ええ、でも、我々も若い頃は、扱いづらかったに違いありません。
たぶん、あなたも扱いづらい新人だったのです。
新入社員研修の冒頭に、「第一印象が重要ということを知っている人」と聞くと、ほとんどの人が手を上げます。
その後に、「では、今日、その第一印象を良くしようと思って、やったこと」を聞くと、「服装、髪型はきちんと整えました」程度のことは出てきますし、みんなやっています。
しかし、「大きな声で挨拶をする」「笑顔で接する」「荷物を邪魔なところに置かない」等ということにまでは意識が回りません。
実際、研修初日の朝、大きな挨拶、満面の笑みで教室に入って来るのは「そうしろと言われてきた」ごく一部の人だけです。
だいたいの人が「知っている」ことができない、習慣化されていないのです。
だからこそ、このブログのシリーズで何度も繰り返していますが、最初に「何が何でも、必要な行動習慣は叩き込むこと、きちんと習慣化させること」が重要だと考えているのです。
ただ、余りにも知識、常識は持っていないことが多いので、我々は戸惑うのです。
・返事が「うん」や「はい、はい」という二つ返事。また、何か教えると、「なるほど、なるほど」と関心するのは良いが、どこか馬鹿にしているような感覚を持たせる(同じ言葉を二回言うことが結構多いと思うのは、私だけでしょうか?個人的にこれを「ダブル言葉」と名づけています)本人は、正しく反応しているつもり。
・「最近の高校生は、日本茶の入れ方を知らないばかりか、急須の使い方も知らない」との報道(1/28朝日新聞)。たぶん、家ではペットボトルのお茶しか飲まない。
急須を火にかけようとした高校生もいたとか。
・郵便を送るのに、「鹿児島なんですが、いくらでしょう?」と聞いてきた新入社員。
宅配便は距離で料金が変わるので、それと同じ理屈ではがきや封筒も考えた。
・家の電話に出たことがない(もしかすると、固定電話が家にないのかもしれない)。
個人携帯しか知らない。そのため、「電話を回す」とか「保留する」という観念がない。
番号表示で誰からの電話かもわかるので、挨拶抜きだったりもする。
最初から、何も知らないものと考えて、間違えたら、そのたびに指摘して直しましょう。
それが私たちの仕事です。
ただ、相当。「イラッ」とするでしょう。
孔子は、「後生畏るべし」という言葉を残しています。若い人(後から生まれた=後生)は、様々な可能性を秘めているので、そのうち、その可能性を花開かせることもある、若いからと言って、馬鹿にしちゃだめ、というような意味です。
会社、社会の繁栄を支えるのは、彼ら「後生」なのです。
教えれば、きちんとできるようになるものと信じてやり続けましょう。
また、孔子は、「苗にして秀でざるものあり、秀でて実らざるものあり」とも言っています。
早く育つ人もいるが、なかなか成長しない人もいるし、成長しても実がならない人もいる、というのです。
ここは、だからこそ、実がなるように育てなければいけないし、努力し続けなければいけない、という訓戒になるわけです。
日本の将来のためにも、ここはしっかりと育てたいところです。
彼らの考えるそのやり方、わきまえる場所、相手などは私たちの考える「常識」とは異なるのです。
ここを気をつけて指導しないと、大変無礼な振る舞いを彼らにさせることになります。
たとえば、
・敬語をよく知らないので、ちょっと油断するとタメ口、あるいは変な敬語。
⇒タレントのローラのような感じ。悪気がないのが一番の問題。かわいければ許されるわけでもない。
・「今日、体調不良で休みます」と休みの連絡をメールだけで済ませる。
⇒重要な報告もメールが中心。「記録に残りますから」とか「一度に連絡できますので」など、彼らなりの理屈はある。隣に座っていても、メールで済ませる。
・会社を出たとたん、他人行儀。
⇒休みの日に街ですれ違っても、知らん振り。仕事と私生活を分けたがる。
・時々、公私の区別が付かない。与えられた仕事が終わると、ぼーっとしている、その空いた時間にゲームをする、休憩時間に自分の執務机で漫画を読む。
⇒1時間に10分、休憩時間があるかのような感覚も・・・学校と勘違い?研修期間中には良く見られる光景。
・目上の人を目上だからと言う理由だけで敬うわけではない。
⇒自分が秀でていることだと、すぐに上から目線になれる。「教えて差し上げましょうか?」という雰囲気をかもし出す。
・常識的なことができていなくて、こちらが指摘すると「知ってます」というが、行動できない。
⇒まれに、基本的なことを指摘すると舌打ちするなどということもある。
「ああ、もう、扱いづらい・・・」という言葉が聞こえてきそうです。
ええ、でも、我々も若い頃は、扱いづらかったに違いありません。
たぶん、あなたも扱いづらい新人だったのです。
新入社員研修の冒頭に、「第一印象が重要ということを知っている人」と聞くと、ほとんどの人が手を上げます。
その後に、「では、今日、その第一印象を良くしようと思って、やったこと」を聞くと、「服装、髪型はきちんと整えました」程度のことは出てきますし、みんなやっています。
しかし、「大きな声で挨拶をする」「笑顔で接する」「荷物を邪魔なところに置かない」等ということにまでは意識が回りません。
実際、研修初日の朝、大きな挨拶、満面の笑みで教室に入って来るのは「そうしろと言われてきた」ごく一部の人だけです。
だいたいの人が「知っている」ことができない、習慣化されていないのです。
だからこそ、このブログのシリーズで何度も繰り返していますが、最初に「何が何でも、必要な行動習慣は叩き込むこと、きちんと習慣化させること」が重要だと考えているのです。
ただ、余りにも知識、常識は持っていないことが多いので、我々は戸惑うのです。
・返事が「うん」や「はい、はい」という二つ返事。また、何か教えると、「なるほど、なるほど」と関心するのは良いが、どこか馬鹿にしているような感覚を持たせる(同じ言葉を二回言うことが結構多いと思うのは、私だけでしょうか?個人的にこれを「ダブル言葉」と名づけています)本人は、正しく反応しているつもり。
・「最近の高校生は、日本茶の入れ方を知らないばかりか、急須の使い方も知らない」との報道(1/28朝日新聞)。たぶん、家ではペットボトルのお茶しか飲まない。
急須を火にかけようとした高校生もいたとか。
・郵便を送るのに、「鹿児島なんですが、いくらでしょう?」と聞いてきた新入社員。
宅配便は距離で料金が変わるので、それと同じ理屈ではがきや封筒も考えた。
・家の電話に出たことがない(もしかすると、固定電話が家にないのかもしれない)。
個人携帯しか知らない。そのため、「電話を回す」とか「保留する」という観念がない。
番号表示で誰からの電話かもわかるので、挨拶抜きだったりもする。
最初から、何も知らないものと考えて、間違えたら、そのたびに指摘して直しましょう。
それが私たちの仕事です。
ただ、相当。「イラッ」とするでしょう。
孔子は、「後生畏るべし」という言葉を残しています。若い人(後から生まれた=後生)は、様々な可能性を秘めているので、そのうち、その可能性を花開かせることもある、若いからと言って、馬鹿にしちゃだめ、というような意味です。
会社、社会の繁栄を支えるのは、彼ら「後生」なのです。
教えれば、きちんとできるようになるものと信じてやり続けましょう。
また、孔子は、「苗にして秀でざるものあり、秀でて実らざるものあり」とも言っています。
早く育つ人もいるが、なかなか成長しない人もいるし、成長しても実がならない人もいる、というのです。
ここは、だからこそ、実がなるように育てなければいけないし、努力し続けなければいけない、という訓戒になるわけです。
日本の将来のためにも、ここはしっかりと育てたいところです。
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