日本IBMで人事企画部門の部長を経験し、人事データ管理や分析に明るい日本テラデータ株式会社 人事本部 本部長 竹花寛太氏が「HRテクノロジーを活用した、これからの採用」をテーマにした全3回にわたるコラム連載企画となります。
前回は、HRテクノロジーの定義と、実際にどんな商品が存在するのかをご紹介しました。第2回となる今回は、具体的な採用業務における1つ1つのステップにおいて、HRテクノロジーをどう活用できるのか、を考えていきます。
前回は、HRテクノロジーの定義と、実際にどんな商品が存在するのかをご紹介しました。第2回となる今回は、具体的な採用業務における1つ1つのステップにおいて、HRテクノロジーをどう活用できるのか、を考えていきます。
採用業務の各ステップにおける留意点とHRテクノロジーの活用について
まずは採用業務の各ステップの洗い出しから始めていきましょう。各社様々なステップがあるかと思いますので、あくまで代表的な例としてご理解ください。(1)、採用ニーズの確認
(2)、採用数と募集要項の決定
(3)、採用方針、採用手段の決定
(4)、採用ホームページへの募集要項の公開
(5)、会社説明会準備と実施(特に新卒の場合)
(6)、個別候補者へのスカウト活動(特に中途採用の場合)
(7)、エントリーシートやSPI、CV等による面接候補者の絞り込みと決定
(8)、面接官手配とマッチング、日程調整
(9)、面接実施
(10)、2次面接等その後に進む面接候補者の決定
(11)、内定者人数と内定者の決定
(12)、内定者へのオファー内容の確定と送付
ざっと12ステップに分解してみました。次からは、それぞれのステップでの留意点と、HRテクノロジーの導入について、述べていきたいと思います。
(1)、採用ニーズの確認
主に採用担当者と現場のマネージャー間の確認と合意形成のステップになります。現場としてはできるだけ採用したい。ですが、予算によって採用できる人数も決まってきます。新卒 or 中途、どのようなスキルやバックグラウンドの人を採用したいのか、採用時期などなど。まずは採用担当者として現場との議論が必要です。- 1