SBテクノロジー株式会社の第一線で活躍するITエンジニアへインタビュー。
エンジニアとしてのキャリアアップの道筋から若手の育成まで、生の声をシリーズでお届けします。
エンジニアとしてのキャリアアップの道筋から若手の育成まで、生の声をシリーズでお届けします。
大学卒業後、独立系Slerにて約10年間、技術者としてがむしゃらに腕を磨いてきた森久さん。2013年にSBテクノロジーに転職後は、その腕を買われて、グループ事業部、法人事業部、公共事業部と渡り歩きながら、幅広いフィールドで活躍されてきました。その技術力は多くのお客様からも一目を置かれていますが、一方、PMやマネージャーとしても周りからの信頼は厚く、若手の良き見本となっているそうです。そんな森さんがこだわり続けているのは、お客様から信頼される強いチーム作り。そのために日頃から実践していること、心掛けていることなどを語っていただきました。
入社までの経緯~
自分のスキルがどこまで通用するのか試してみたかった
大学では経営学を学び、2000年問題が世間を騒がせた頃に、ちょうど卒業を迎えました。当時システムエンジニア不足が謳われ、多くの企業が募集していたこともあって、「どうせなら自分も手に職のつく仕事がしたい」、「SEのスキルを身につければ、どこでも通用するだろう」と思ったのが、この業界を選んだ理由です。最初に入社したのは、独立系のソフトウェア会社でした。周りはほとんどが理系出身者の中、右も左もわからない世界で、まさに絵に描いたような下積み生活がスタート。厳しい上司のもと、プログラムを中心に基本を叩きこまれ、「この人に認められたい」その一心でがむしゃらにスキルを磨きました。
30歳を過ぎると、設計工程のところを任されることが多くなり、1人のエンジニアとして周りからも評価してもらえるようになりました。そして35歳を迎えた頃、ふと「今の自分のスキルはどこまで通用するんだろう」と、心の中でモヤモヤした思いが湧き上がったんです。他のところでチャレンジするなら今しかない――。転職を決断するのに迷いはありませんでした。
そんな折、たまたま目にしたのが、SBTの求人でした。それまでのキャリアは業務アプリケーションの開発が中心だったため、次はインフラ周りをやりたいと考えていたのですが、当時のSBTはちょうどインフラのエンジニアの採用を強化していたところだったんです。また外販をスタートさせたばかりで、Slerとして新たなステージに踏み出そうとするタイミングだったこともあり、「ここで自分の力を試してみたい」と期待が膨らみました。
また面接の際には現場で働いている方と会話する機会を設けていただいたのですが、お客様と話し合い、要件を決めて、自分たちで一から構築していくという話を伺い、率直にその方がすごく見えたんです。「本当に何でもできるんだな」、「自分もそうなりたいな」と感じ、すぐに入社を決めました。
仕事内容~
公共事業部で主に担当しているプロジェクト
入社後はソフトバンク株式会社を支援するグループ事業および法人事業を経験し、現在は公共事業部でシニアプロジェクトマネージャーという肩書で業務に当たっています。公共事業部は官公庁や地方自治体などのお客様に対して、DX化の支援や新たなビジネスの創出などを推進する部署で、調達仕様書をもとに提案書を作成して、入札し、無事に落札できれば、そこから約1年かけて基本設計から納品までのすべてのプロセスを当事業部で担っていきます。現在、主に担当しているのは農林水産省の案件で、今年で3年目を迎えました。農林水産省では紙の申請書がいまだに多く使われており、その数は3000とも4000とも言われています。一部の申請書はシステム化されていますが、すべての申請書を一つ一つシステム化するとなると、莫大なコストがかかるでしょう。
そこで、汎用的なプラットフォームを作り、必要に応じて職員が自分たちの手でWEB上で申請書を作成できる仕組みを構築することになりました。各省庁でもDX化が盛んに進む中、そうした発想自体が非常に面白そうだなと感じ、「このプロジェクトは自分にやらせてください」と自ら手を挙げた次第です。
PMに求められる資質~
目指すゴールに向けて、最適なプロセスを選択する
どんなプロジェクトにおいても、お客様が思い描いている未来図や、目指すべきゴールがあり、それをきちんと共有できることが大事です。ただ一方で、仕様書通りに作成しても、使う人が必ずしも幸せになるとは限りません。当初決められた図面はあっても、最終的なゴールを目指すにあたって、変えなければいけないところは、しっかりと提案していかなければいけないと思っています。そうした提案力や決断力は、SBTに入社してから培ってきたものです。入社当初、非常に優秀なPMの下で働かせていただき、その方のマネジメントを近くで見ながら、自分ならどうするのかを常々考えてきました。その甲斐もあり、いざ自分がPMになったときに、意に沿わない意見が出たとしても、その中でどういう選択をすれば、お客様にとっても、チームメンバーにとっても最良なのかを見極められるようになりました。
~このあとお話はチームマネジメントに続きます~
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