「仕事は一生懸命やろうとする気持で努力すれば、結果は問題ではない?」という設問に対する回答傾向は、次の通りです。
そう思う 8.1%
わからない 8.7%
そう思わない 83.2%
新入社員研修では、「仕立て屋の事例」というものをよく話します。
そう思う 8.1%
わからない 8.7%
そう思わない 83.2%
新入社員研修では、「仕立て屋の事例」というものをよく話します。
自分の結婚式に際して、ある仕立て屋に結婚式に出るための服を作ってもらっています。
結婚式前日、服を受け取りに行くと、「すみません、注文いただいてから、熱が出て、倒れてしまいまして、一生懸命やってみたのですが、半分までしかできていません。なので、半分の料金でいいです」
あなたは、半分の料金を払いますか?
と問いかけると、全員が「払わない」と答えます。
時間に間に合わなかった仕事には価値はありません。結果、成果を出すということが重要だと伝えるための事例です。
この事例を使うのは、研修初日の午前中、最初のグループ討議の後です。
グループ討議の結果を模造紙に書かせるのですが、インストラクターは、「模造紙にまで書き上げるには、ちょっと足りない時間」を指示します。
結果、その時間までにできないのが普通なのですが、多くの場合、
制限時間が近づくと何人かが時計を気にし始める。
他のチームの進捗を確認し、なんとなく、安心する。
時間をオーバーしても、インストラクターが何も言わないので、そのまま作業を進める。
ということになります。
そこで、インストラクターは作業をやめさせ、「仕立て屋の事例」を話し、「結果が問題」と諭すのです。
「どうすればよかったか?」という質問にも「相談して、指示を仰ぐ」などと的確に答えられます。以後、研修中には、時間管理が徹底するという仕掛けになっています。
では、なぜ、意識調査では、8割もの新人が「結果が重要」と答えながら、この場合、行動化できないのでしょうか。
ひとつは、多くの新入社員は、結果が重要だと思いながら、集団になると、行動化できなくなるのです。
「空気を読め」というのが今の若者の不文律です。
そのため、先の「模造紙を書く」と言う作業の時も、周りがまだ作業を続けているなら、自分たちも作業を続けて良い、と判断するのです。ところが、時間オーバーで作業を続けている最中に、あるグループのリーダーがインストラクターに「時間を越えていますが・・・」と相談に行くと、他のグループのリーダーも相談に来ます。「時間をオーバーしている現状では、相談したほうが良い」ということはわかっているので、周りを見て行動するのですね。
もうひとつの理由は、現実には、「わかっています」と答えながら、まったくその「わかっている」はずの行為ができず、結果を出さないとしても、特に問題なく来てしまった、という経験をしていることにあります。
社会人にとって「わかっている」=「行動できている」ことであると思うのですが、学生には、まだそのような考え方が理解できていないということでしょう。
家庭では「明日も早いんだから、早く寝なさい」「テレビなんか見てないで、早くお風呂に入りなさい」といわれて「はーい」と返事をするのは、小学校に入るまで。中学生の頃には、「わかってるよ」と言いながら、まず、やりません(うちだけですか?)。
やらなくても、自分の不利益には、ほとんどならないのです。不利益になる、としても、先の話で、目の前の自分にはもっと楽しいこと(テレビを見たり、ゲームをしたり)があるのです。
その延長線上で就職してしまうので、「結果が重要だ」という意識を持ちながらも細かいところでそれが実践できない新入社員がいるのだと私は思っています(そういう社会人も意外と多いかもしれない)。
弊社の新入社員研修では、「わかる=できる」という単純なことが、いかにできていないものであるかに気づいていただき、「わかる=できる」にすることで、「成果を出す」ということが「楽しいことだ」という「実感を伴う体験」をもっていただくように仕組まれています。
研修という限られた場ではありますが、こういう「実感を伴う体験」を凝縮して繰り返し体験することによって、『一つ一つ「わかる」を「できる」にしていけば、職場でもやっていけそうだ!』という「自信」と「自発性」を養っていくわけです。(自律的な人材を育成する)
もちろん、現場に入ってからも、同じように「わかる=できる=やり続ける」ということをやらせないといけないのですが。
結婚式前日、服を受け取りに行くと、「すみません、注文いただいてから、熱が出て、倒れてしまいまして、一生懸命やってみたのですが、半分までしかできていません。なので、半分の料金でいいです」
あなたは、半分の料金を払いますか?
と問いかけると、全員が「払わない」と答えます。
時間に間に合わなかった仕事には価値はありません。結果、成果を出すということが重要だと伝えるための事例です。
この事例を使うのは、研修初日の午前中、最初のグループ討議の後です。
グループ討議の結果を模造紙に書かせるのですが、インストラクターは、「模造紙にまで書き上げるには、ちょっと足りない時間」を指示します。
結果、その時間までにできないのが普通なのですが、多くの場合、
制限時間が近づくと何人かが時計を気にし始める。
他のチームの進捗を確認し、なんとなく、安心する。
時間をオーバーしても、インストラクターが何も言わないので、そのまま作業を進める。
ということになります。
そこで、インストラクターは作業をやめさせ、「仕立て屋の事例」を話し、「結果が問題」と諭すのです。
「どうすればよかったか?」という質問にも「相談して、指示を仰ぐ」などと的確に答えられます。以後、研修中には、時間管理が徹底するという仕掛けになっています。
では、なぜ、意識調査では、8割もの新人が「結果が重要」と答えながら、この場合、行動化できないのでしょうか。
ひとつは、多くの新入社員は、結果が重要だと思いながら、集団になると、行動化できなくなるのです。
「空気を読め」というのが今の若者の不文律です。
そのため、先の「模造紙を書く」と言う作業の時も、周りがまだ作業を続けているなら、自分たちも作業を続けて良い、と判断するのです。ところが、時間オーバーで作業を続けている最中に、あるグループのリーダーがインストラクターに「時間を越えていますが・・・」と相談に行くと、他のグループのリーダーも相談に来ます。「時間をオーバーしている現状では、相談したほうが良い」ということはわかっているので、周りを見て行動するのですね。
もうひとつの理由は、現実には、「わかっています」と答えながら、まったくその「わかっている」はずの行為ができず、結果を出さないとしても、特に問題なく来てしまった、という経験をしていることにあります。
社会人にとって「わかっている」=「行動できている」ことであると思うのですが、学生には、まだそのような考え方が理解できていないということでしょう。
家庭では「明日も早いんだから、早く寝なさい」「テレビなんか見てないで、早くお風呂に入りなさい」といわれて「はーい」と返事をするのは、小学校に入るまで。中学生の頃には、「わかってるよ」と言いながら、まず、やりません(うちだけですか?)。
やらなくても、自分の不利益には、ほとんどならないのです。不利益になる、としても、先の話で、目の前の自分にはもっと楽しいこと(テレビを見たり、ゲームをしたり)があるのです。
その延長線上で就職してしまうので、「結果が重要だ」という意識を持ちながらも細かいところでそれが実践できない新入社員がいるのだと私は思っています(そういう社会人も意外と多いかもしれない)。
弊社の新入社員研修では、「わかる=できる」という単純なことが、いかにできていないものであるかに気づいていただき、「わかる=できる」にすることで、「成果を出す」ということが「楽しいことだ」という「実感を伴う体験」をもっていただくように仕組まれています。
研修という限られた場ではありますが、こういう「実感を伴う体験」を凝縮して繰り返し体験することによって、『一つ一つ「わかる」を「できる」にしていけば、職場でもやっていけそうだ!』という「自信」と「自発性」を養っていくわけです。(自律的な人材を育成する)
もちろん、現場に入ってからも、同じように「わかる=できる=やり続ける」ということをやらせないといけないのですが。
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