キャラクターの顔見たさにアクセスできれば大成功

———— 今回の「クラウドコーチング　たまごっちVer.」が企業で運用されるにあたり、ポイントやアドバイスがあればお聞かせください。

研修と聞くと腰が引けてしまう人も多いと思いますが、「楽しそうだからやってみようかな？」と、毎日キャラクターの顔見たさにアクセスしてしまうようになったら、大成功。
自分の目標を毎日必ず見て確認し、見たら反省して、がんばらなくちゃ！と思うものじゃないですか。

まずは3日アクセスしてもらうこと。そこから1か月続けてもらうことです。そうすれば習慣になっていきますから。
サービスにも3日間、1週間をどう頑張らせるかの仕掛けが詰まっているんですよ。
たまごっちたちも目標を持っていたりします。 「僕はこうなりたいだっち！」ってね。

当然、コーチングは毎日続けて頂きたいですし、キャラクターを発信する者としては、「毎日出会うくちぱっち（たまごっちのキャラクターのひとつ）って、かわいいな！」と感じてもらい、バンダイのビジネスにもファンとして帰ってきてくれたら、さらに嬉しいですね。

コーチングに遊びをどこまで入れるのかは議論がありました。
基本はコーチングツールなので、たまごっちを育てる要素が多すぎてもいけない。
その中で、たまごっちらしさをどう見せるかが重要です。
これは今後サービスを継続していく中で、ユーザーの声を聞きながらバージョンアップもしていけたらいいなと思っています。

今年の学生の面接で気づいたのですが、これから入ってくるのは、すでに第二次ブームの層なんです。「たまごっちで遊びました！」と言うのですが、20年前のものではなく「通信して遊びました!」と言うんですよ。ついこの間のではないの？とびっくりしました。

実は今年の台東区の成人式に、新成人と同じく誕生20年を迎えたたまごっちのキャラクターが登場したんです。式典のステージに登場して、写真を撮って盛り上がりました。

こうして、20周年をきっかけに再度、幅広い層にファンが広がるといいですね。


———— 本日はありがとうございました。最後に飛田さんご自身やバンダイの「成長」「展望」についてお伺いします。

バンダイは男児キャラクター玩具のイメージが強い会社なのですが、たまごっちのようなヒット商品が誕生してマーケットは男女年齢問わず広がっています。現在、雑貨や化粧品等も展開しており、女の子にも大人の女性にも今以上にターゲットを広げ、さらに強いバンダイにしていくことが、女性取締役としての私のミッションの一つです。

会社人生の中で成し遂げたいこと、パーソナルな人生の中でやり足りないことがまだまだあります。ただ、今の経験値や能力では、力不足と感じているので、このクラウドコーチングを私も利用して、たまごっちのように、成長・進化をし続ける人間でありたいと思います！

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