「最近職場で飲みにいくことがほとんどなくなった」という言葉をよく耳にします。
一緒に飲んで、本音で語り合ういわゆる飲みニケーションは、お互いの心を近づけるために一定の効果はあると思っていますので、「ほとんどなくなった」というのは残念です。
京セラが、経営者とお酒を酌み交わして語り合う「コンパ」でよき風土をつくり上げたことは誰もが知るところです。


一方で、「飲みすぎ」というのも考えものです。
いわゆる「二日酔い」です。研修で様々な企業様にお伺いしますが、「二日酔い」の状態で研修に参加している方を時折見かけます。
目はうつろ、時に頭を抱えたり、下を向いたり・・・。ほとんど集中できていない状態です。
午後になると、体調が回復して急に元気になるもいますが。


このように、夜遅くまで飲み歩いて二日酔いになったり、休日に騒ぎすぎて月曜日の午前に疲れきっている状態が多いようでは「強いチーム」づくりができません。なぜなら、大切な午前中を潰してしまうからです。
以前、このブログでもお話しましたが、仕事で成果を出している人は午前中の使い方が非常にうまいのが特徴です。朝早めに来て、雑務をこなし、午前中からフル稼働します。
その結果、早く帰れるのです。
一方で、成果が出ていない人は、午前中にボーっとしたり、雑務をノロノロと行って気がついたらお昼になっていたということが多いようです。
営業の場合、外回りは午後からになりますので、必然的に訪問数が制限され、成果につながりません。

二日酔いや、休みの日に騒ぎすぎて午前中にボーっとする人は、そもそも「午前中をしっかり活用しよう」という感覚が薄い人です。
午前中を潰してしまうと、その日1日を無駄に過ごしたといっても過言ではありません。
このような「午前中にボーっとしている」状態のメンバーがいたら、当然私たち上司は注意をする必要があります。
「体調管理は自分でやるもの、そこまで世話していられない」という感覚では、成果を出す動きを促進することはできません。
「午前中をムダに過ごすのなら、夜遅くまで飲み歩くのは止めてください」と毅然と指摘することが必要です。


では、上司である皆さんはメンバーと飲みに行く際に、何時まで飲んでいますか?
まさか、上司である皆さん自身が「あと、一軒行こう!」と2次会、3次会と連れまわしているなどということはありませんよね?


忘年会など、節目節目の「お祭り」的なイベントで、2次会、3次会をするなとは言いません。しかし、普段のちょっとした「飲み」で、上司自身がメンバーを夜遅くまで連れ歩くのはご法度です。
飲みに行っても、「明日もあるから、今日は帰ろう!」とさっと帰るのが、今の時代の上司です。そして、次の日も上司は、朝早く出社する。
たまに、自分が飲みすぎてハメを外したことを、武勇伝のように語っている上司を見かけますが、ハッキリ言って感覚が「昭和」です。


健康管理をしっかりさせ、午前中の時間を有効に使える状態をつくって、結果的に高いパフォーマンス、高い成果を実現する。
良い仕事は、集中できるだけの健康状態から生まれることを改めて認識したいですね。
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