内定承諾を促すためには「説得のプロセス」を踏むことが大切。
説得型の採用を行うためには、正しいプロセスを踏まないと学生は内定を承諾しようとしない。それは、家など高額な買い物をする時の、心から自分を「納得」させる時の決断と同じストーリーと言える。最初の段階では、学生との信頼関係の構築が重要である。学生の素の姿を認識し、話を正しく傾聴し、心を開かせることができないと、学生は本音を語らなくなる。
2番目のステップは説得の工程。ここでは、「特別な扱いをすること」と「期待感を持たせること」を忘れてはいけない。
次は自己確認プロセス。自己確認プロセスとは、ネットなど外部のリソースから情報を得る行為。企業から聞いた話が信頼出来る情報なのか学生は評価しようとする。その対策としては、OBを当てるのが有効。どれだけ優れた先輩を見せられるかどうかが勝負どころ。優秀な先輩社員を当て続けた会社が就職戦線で勝ち残る。ネットの情報ではなく、先輩社員からのリアルな情報と、憧れの先輩たちの存在によって、自己確認プロセスを優位に展開できる。
自己確認プロセスが終了したからといって、学生が内定を承諾すると思ってはいけない。自己納得プロセスというのが次にある。「この企業がいいんだ」と最終的に納得するプロセス。自己納得とは、「自分はこの企業がいい」と人に話して確認し心から納得する行為を指す。
「優秀な人を採用するのに、これほど面倒なことをしなければならないのか」と思う方もいるだろう。しかし今後、企業にとって採用が楽になる可能性はほぼない。なぜなら、学生が劣化し続けているからだ。減少している優秀層に対して、強烈な人材獲得競争が起こっている。本気で良い人を採りたいなら、採用人数の1~2割は「説得型の採用」に切り替えないと、採用目標の達成は難しいといえる。
DEiBA Company(デアイバ・カンパニー)は「偶然の出会い」から説得方法までをサポートする会社だ。
弊社では、2013年度の新卒採用から「出会いの場」という新卒就職支援サービスを展開している。一回のイベントには約130名の学生と約15社の企業が参加し、偶然の出会いを提供している。参加学生の属性は、東大、一橋、早稲田、慶応、上智、ICU、横浜国大、御茶ノ水女子などといった上位校からMARCHクラスまで、企業がターゲット校と考える学生がメイン。参加企業は大手から中堅中小企業まで幅広く、1年間で約160社の企業に参加して頂いている。イベントでは学生がグループに分かれ、出題されたテーマに関してグループディスカッションを行う。その様子を企業の採用担当者が見て、自社の要件にマッチする学生をピックアップ。その学生を企業のブースに呼べる仕掛けが用意してある。学生は企業の説明を聞き、自分と相性の合う企業か否かを判断する。
イベントでは企業・学生ともにiPadを使用する。学歴情報以外(先入観防止のため)のプロフィール閲覧や、「いいよね」「会いたい」などのボタンで、学生に興味がある旨をリアルタイムに伝えることができる。iPadという仕掛けは、会場内における学生と企業間でのコミュニケーションの活性化・効率化に大きな効果を生み出している。
学生は、学歴等の自身の肩書ではなく、素の自分を評価されると思うから企業を信頼し、「ぜひ会いたい」という企業の気持ちに応えようとする。これが我々のプログラムの良い所で、採用担当者は従来の選考では出会えない学生を発見しアプローチできる。
加えて弊社では、優秀人材の見極め方や、出会った後の学生の説得法まで、セミナー等を通じて参加企業にアドバイスしている。このようなサービスを通して、多くの企業が自社に合った優秀な人材を採用できるよう支援しているのである。
本日は、説得型採用へシフトしないと優秀な人材を採用しにくいことを強く訴えたかったと同時に、弊社のような面白い企業があることをご理解頂ければと思った。
最後までどうもありがとうございました。
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