エンゲージメントの中心は行動変化にあり

まず、隣の人に自分のことを紹介してください。そして、隣の人について後ろの人に紹介してください。ピープルスキルがあるかどうかを確かめる最初のテストです。
 いま、フォーチュン500社のなかで9割ぐらいが当社のトレーニング・プログラムを利用しています。ウォーレンバッハは世界で一番成功した投資家ですが、彼も最初は失敗ばかりで、友達に相談したら、当社のトレーニングコースを勧められて受講したところ、大きな行動変化につながったそうです。当社のトレーニング・プログラムは現在91カ国、30言語で実施しています。
今日のテーマは「人が変われば会社が変わる」というものです。実はさきほど「行動変化」という言葉を出しましたが、「行動変化」こそ本日のテーマの中心です。
 社員のエンゲージメントが高くないとしたら、その主要な原因は同じ会社のスタッフ、なかでも上司の態度にあるといえます。例えば、社員のほとんどが仕事をしながらも、「この会社がどういう方針をとるかは私の責任ではない。それは上層部の責任だ」と考えているとしたら、それは会社の将来にとって大きなマイナス要因になります。
 当社のビジネスは、多くの企業の人材育成のための研修プログラムを提供することですが、これはアメリカの企業のあり方、なかでも企業で働くスタッフのエンゲージメントについての研究から始まりました。
 エンゲージメントというのは、日本や中国では訳す言葉が見つからず、分かりにくい概念ですが、I care あるは私はコミットする、という意味を含んでいる概念です。

エンゲージメントが低下し続ける日本社会

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