クラウドコーチング×たまごっちの異色コラボ。両者に通じるキーワードは「成長」。

———— 今回、コーチングと “たまごっち”という異色の「人材育成ツール」を開発されました。飛田さんご自身、コーチングをお受けになられたご経験があるそうですが、いかがでしたでしょうか？

はい。たまごっちが20周年を迎えるタイミングでコーチングを提供するビジネスコーチ株式会社と組み、クラウドコーチングとたまごっちを組み合わせた、新サービス「クラウドコーチング　たまごっちVer.」をリリースしましたが、私自身も同社のエグゼクティブコーチングを1年間受けていました。

それまでコーチングについてよく理解しておらず、立派な先生が来て講義を受けさせられるのかなと多少抵抗がありました。最終的には、学ぶことがたくさんありました。当時は、コーチングの振り返りのために、エクセルの表に目標を記入して自己採点し、毎週先生にメールに添付して送ってコメントをいただいていたのですが、書く内容は簡単でも、毎日では億劫に感じるところもありました。
毎日、自分を振り返ること、そして、気づいて行動に結び付けていくことを「しつけられた」感じです。


———— たまごっちとコラボすることになったきっかけはどういったものだったのでしょうか？

ビジネスコーチの担当者さんが別件でバンダイに来社された際、最新のたまごっちをご紹介したのです。カラーの画面や最新の機能に驚かれたと共に、「育成・成長・進化」という、たまごっちの元々のコンセプトが揺らいでいないことに感動頂きました。お嬢さまもいらっしゃる方で、娘さんが遊ばれる様子をご覧になったようで、ちょうどその頃に企画されていらっしゃった、今回のクラウドコーチングのコンセプトと、たまごっちの遊びの親和性にビビっと来たようです。
後日、いただいた企画書が素晴らしくて。このサービスにかける情熱にも圧倒されたと同時に、毎日サービスに関わることが必要であること、また、コーチングを受けた人の自己の成長につながっていくところがたまごっちのコンセプトに近いと感じ、ご一緒してみようと思いました。
私自身がコーチングを受けた際に、少し億劫であるけども重要だと感じた振り返りの方法が、スマホで簡単に対応できる！というのも大きな魅力でした。

「クラウドコーチング　たまごっちVer.」では、スマホで気軽にコーチングを受け、自分の目標を認識して、毎日振り返ることができます。本人の成長とたまごっちの成長を重ね合わせたら、楽しくコーチングに向き合えると思いますね。「たまごっち」の「毎日のお世話が成長につながる」という遊びの肝の部分と親和性があります。
このサービスでは、日々のアクセスや、コーチとのやり取り自体が、たまごっちの育成につながるしくみになっています。お友達同士（あるいは同僚）で励まし合う機能もあり、友達の成長を見て焦ってしまうこともあるかもしれません。たまごっちのキャラクターがわかりやすいアイコンになっており、友達の「まめっち」はキラキラしているのに、自分のはしょんぼりしている…みたいな。
利用される方が楽しみながら続け、自己の成長に繋げて頂けると素敵だなと思います。

今の若者は優秀ですが、一方で自分の限界を決めて、制限を設けてしまっているように感じます。「もっと、無謀な発想をしていいよ！暴走したら、私たちが止めるから！」と言いたいですね。コーチングで自分の枠を超えて、可能性を広げていければ、もっと面白い仕事ができるのではないでしょうか。