• 人事ポータルサイト【HRpro】>
  • 通勤費精算管理システム「らくらく定期.net」バックオフィスの生産性向上こそ、変化が激しい時代の「超優良企業」への道

事例紹介  通勤費精算管理システム「らくらく定期.net」

ホワイトカラーの生産性向上を人事・総務主導で実現するには

従来にはない切り口の業界地図と優良企業解説で話題を集めている『新しいニッポンの業界地図みんなが知らない超優良企業』(講談社+α新書)。世の中の新しい動きを見渡せる従来にない業界研究本となっている本書から学べるのは、変化の激しい時代に企業が成長し続けていくため、今、何をすべきかということ。中でも、本業に集中できる体制を整える上で欠かせない管理部門の生産性向上はひとつの重要なポイントです。今回は、本書の著者である東洋経済新報社のメディア編集委員、田宮寛之氏と、管理部門の業務効率化を実現する各種ソリューションを提供している株式会社無限の取締役 PI事業部事業部長、青田賢一氏に、これからの時代の成長企業の条件とバックオフィスの生産性向上をテーマにお話しいただきました。

世の中が変わり、従来の業界分類は今の時代にマッチしなくなっている

寺澤田宮さんのご著書『新しいニッポンの業界地図みんなが知らない超優良企業』が売れ行き好調で話題となっています。なぜ、この本を書こうとお考えになったのですか?

田宮記者として30年近く幅広い業界の企業を取材してきた中で、日本には知名度が低くても高い技術力を持つ優良企業がたくさんあると常々感じていました。しかし、就職活動をする学生さんなどはそうした企業があることを知らず、有名企業にばかり目を向けているのが現状です。そういう学生さんを含めて、世の中の人々にあまり知られていない優良企業、成長企業をもっと知っていただきたいと考えたことが、この本を書いた動機です。

青田私も拝読しましたが、嬉しいことに当社のサービスをご利用いただいているお客様の名前が何社もありました。世の中には、あまり多くの人の目につかない部分で活躍されている企業さんが確かに多いですし、そうしたいろいろな企業を非常に幅広い分野からピックアップされて、これまでとは違った独自の切り口で取り上げていらっしゃるなと、興味深く読ませていただきました。

寺澤鉄鋼業界、繊維業界といった従来の分類とは違って、世界の人口爆発に勝つ企業、「おもてなし」で伸びる企業といった、新しい切り口の業界地図になっていますね。

田宮社会がめまぐるしく変化していて、既存の業界分類には当てはまらない企業が生まれていますし、企業のビジネスが多角化して複数の業界にまたがる場合も多くなっています。従来の業界分類は時代にマッチしていないと思います。そこで、世の中の動きをもとに新しい業界分類を私なりの視点で設定し、各業界の概況と将来性や、そこに属する企業の紹介をしようと考えました。

寺澤具体的にどういう業界分類をされているのか、少しご紹介いただけますか。

田宮例えば、これから日本国内では人口が減少する一方、世界全体では人口が急増し、さまざまな問題が生じるとみられますが、その問題を解決するところにビジネスチャンスがあります。ですから、世界の人口爆発に勝つという切り口で、海水淡水化プラント関連などの水ビジネス、燃料電池車関連などの水素ビジネス、農業機械や農薬などの食糧ビジネスといった業界を設定しましたし、少子高齢化対応という切り口では、労働力不足を補うロボットビジネス、また、今後急速に高齢化が進む中国など海外市場での展開も有望な介護ビジネスといった業界を設定し、各分野で成長している優良企業を約250社紹介しています。

時代に対応して成長力を高めるために、本業に集中できる体制を整える

寺澤時代の変化の中にビジネスチャンスがあり、それをつかんで成長している企業が数多くあるわけですね。

田宮特に私が注目しているのは、創業から100年以上経ち、昔ながらの匠の技術を今の新しいものに活かして成長している老舗企業です。1882年創業の村上開明堂は、かざり金具や鏡台に取り付ける鏡を製造していたメーカーですが、現在は自動車用バックミラーの国内最大手で、輸出や海外生産も多いグローバル企業です。また、戦国時代末期の1586年に創業した松井建設は、城や寺社を建設してきた歴史の上に、現在では東京都庁、ソーラー発電所なども手がけています。時代の流れに合わせて事業の内容を変化させていける企業は強いと感じますね。

寺澤そこは重要なポイントだと思います。変化の激しい時代の中で企業が成長していくためには、柔軟に変化できることが重要だと。そうしていくために課題があるとすれば、何だと思われますか?

田宮本業で変化しなければなりませんから、本業に集中できる体制を整えることがひとつ大事だと思います。特に、この本で取り上げた企業は中堅中小企業が中心ですが、持っている技術力は素晴らしいものの、人材を採用するにも定着させるにも、皆さん苦労されています。そういう人手の問題のほかにも、本業以外の業務の効率化が進んでいないのが多くの中堅中小企業の現状です。そこを合理化できれば、本業にもっと力を集中できるようになり、さらに成長力を高めることができるのではないでしょうか。

青田同感です。少子化が進む今後、人材確保の困難さはさらに増すでしょう。そういう中では、バックオフィスの業務をいかに効率化させるか、そして、可能であれば社内の人材をバックオフィスから本業に携わる部門にシフトさせながら、いかに本業に集中し、成長していくかというところが重要になると思います。私たちはそうした部分でのさまざまなソリューションをお客様にご提供していますが、例えば、見積書も経理の伝票も人事異動届などの書類にしても、大手企業では電子化されるところが増えてきたものの、中堅中小企業では、多くの場合、まだまだ全部紙ベースで回していらっしゃいます。業務効率化の余地はきわめて大きいのが現状ですね。

このあと、インタビューはまだまだ続きます。

このあと、インタビューはまだまだ続きます。

  • 管理業務を効率化できるだけでなく、公平性を確保でき、人材採用のアピール材料にもなる仕組みとは?
  • 従業員の転勤・移動、災害時のシミュレーションも行って、縦割りになりがちな人事、総務、経理の業務を連動させるには?

気になる続きは
ダウンロードしてご覧ください。

大角暢之氏

株式会社東洋経済新報社
編集局 メディア編集部 記者・編集委員
田宮 寛之 氏

明治大学経営学部卒業後、ラジオ日経に入社し金融マーケット取材を担当。米国ウィスコンシン州公立高校教員を経て、東洋経済新報社に入社。自動車、生保、損保、食品、住宅、コンビニ業界などの取材を担当。『週刊東洋経済』『会社四季報』『就職四季報』に執筆。『週刊東洋経済』編集部デスクを経て『オール投資』編集長。2009年「東洋経済HRオンライン」を立ち上げ編集長。2014年「就職四季報プラスワン」編集長を兼務。2016年からメディア編集委員。

青田賢一氏

株式会社無限
取締役/PI事業部事業部長
青田 賢一 氏

SIによる業務改善ソリューションや、業務効率改善ツール「らくらく定期.net」「らくらく探索ナビ.net」、BI(ビジネス・インテリジェンス)ツール「LaKeel BI」などのシステムパッケージを展開する(株)無限で、ビジネスリーダーの一人として活躍。数多くの企業の現場で業務の課題に触れながら業務改善、生産性向上の支援を行っている。

  • 労政時報
  • 企業と人材
  • 人事実務
  • 月刊総務
  • 人事マネジメント
  • 経済界
  • マネジー