約4割が25卒サマーインターンを実施予定。大手と中堅・ベンチャーでは大きな違いも
【TOPICS】・全体では約4割がサマーインターンを実施。一方で、従業員数300名以下の企業は7割が「実施なし」と回答
・約半数がインターンを「対面」で実施。従業員規模が小さくなるほど、対面での開催を重視する傾向に
・インターンの内容については「業務体験をメインにしたもの」が最多
・インターン後の導線は「会社説明会」に誘導するという回答が最多
(1)サマーインターンの実施状況
今期25卒向けのサマーインターンを実施するか伺ったところ、「はい(43%)」「いいえ(57%)」と、全体の約4割がサマーインターンを実施することが分かった。またこのアンケート結果を従業員数別で見てみると、従業員数が300名以下の企業では「はい(29%)」「いいえ(71%)」、301~1000名の企業では「はい(56%)」「いいえ(44%)」、1001名以上の企業では「はい(57%)」「いいえ(43%)」と、従業員数300名以下の企業は7割が「実施なし」と回答した。
(2)サマーインターンの集客方法
今期のサマーインターンの集客方法について調査を行ったところ、最も多かったのは「自社ホームページ」「ナビサイト」でどちらも約60%、次いで「合同説明会」「学内説明会」が約30%、その他「ダイレクトリクルーティング」「人材紹介」「広告(CM・SNSなど)」という結果になった。
(3)サマーインターンの開催日数
今期のサマーインターンの開催日数について伺ったところ、全体では「1日(33%)」「2~3日(23%)」「4~6日(24%)」「1週間以上(18%)」「1カ月以上(2%)」という結果になった。全体の最多回答は「1日」だが、従業員規模別に見ると、大手の約8割が2日以上のインターンを開催しているということがわかった。
(4)サマーインターンの開催方法
今期のサマーインターンの開催方法について調査を行ったところ、「オンライン(15%)」「対面(55%)」「どちらにも対応したハイブリッド型(30%)」と、全体の約半数が「対面」と回答した。従業員規模別に見ると、従業員規模が小さくなるほど対面での開催を重視する傾向にあることがわかった。
(5)サマーインターンの内容
今期のサマーインターンの内容について伺ったところ、「業務体験をメインにしたもの」が約60%、「会社説明をメインにしたもの」「グループワークをメインにしたもの」がどちらも約40%と、最多回答は「業務体験をメインにしたもの」で、従業員数300名以下の企業は特にその傾向が強いことがわかった。
(6)サマーインターンの選考有無
サマーインターン参加者を選ぶための選考を実施したかどうか伺ったところ、全体では「はい(31%)」「いいえ(69%)」という結果になった。またこのアンケート結果を従業員数別で見てみると、300名以下の企業では「はい(18%)」「いいえ(82%)」、301~1000名の企業では「はい(18%)」「いいえ(82%)」、1001名以上の企業では「はい(57%)」「いいえ(43%)」と、大手と中堅・ベンチャーの対応に大きな差が見られた。
(7)サマーインターン後の導線
サマーインターン実施直後に行う施策について、どのような活動を計画しているか伺ったところ、全体では「会社説明会(25%)」「座談会(13%)」「個別面談(21%)」「ワークショップ(6%)」「秋以降のインターン(14%)」「本選考エントリー(19%)」「その他(2%)」と、「会社説明会」に誘導するという回答が最も多かった。従業員数別で見てみると、中堅・ベンチャーは大手に比べて「個別面談」の実施率が高いことがわかった。
(8)インターンから本選考への導線で工夫していること
インターンから本選考への流れ・導線について工夫していることについて伺ったところ、「インターン参加者、不参加者向けのイベントを定期的に実施して、接点を確保している」「インターン参加者には本選考の情報を早めに告知している」「さまざまな階層の社員と話せる機会をイベントの間に組み込むことで、会社へ継続した興味を持ってもらえるようにしている」「インターン参加者と2~3カ月に1回のペースで接点を持つ」「接点の間隔を空けない。空く場合はメールするなどコンタクトを継続する」「個別面談などで、適性検査のフィードバックを行い、本人の自己分析の一助としてもらっている」「とにかく優秀な学生については、若手人事が主導となってコンタクトを取り、カジュアル面談で志望度合いや他社の内定情報を収集するように努めている」「特別早期選考枠を設ける」「インターンシップ参加者は、会社説明会への参加を免除」などの回答が得られた。
(9)25卒の本選考開始時期
25卒の本選考開始予定時期について伺ったところ、全体では「2023年8月以前(5%)」「2023年9~10月(11%)」「2023年11~12月(14%)」「2024年1~2月(19%)」「2024年3~4月(21%)」「2024年5~6月(8%)」「2024年7月以降(22%)」という結果になった。従業員数別で見てみると、大手・中堅の約4割が「2023年中」に本選考を開始すると回答した。
(10)25卒の内定出し開始予定時期
25卒の内定開始時期について伺ったところ、「2023年8月以前(4%)」「2023年9~10月(5%)」「2023年11~12月(6%)」「2024年1~2月(14%)」「2024年3~4月(25%)」「2024年5~6月(19%)」「2024年7月以降(42%)」と、全体の約7割が「2024年3月以降」に内定出し開始予定と回答した。
(11)コロナ禍以前/以降の選考方法の変化
コロナ禍以前/以降で選考方法を変えたか伺ったところ、「変えた(73%)」「変えていない(27%)」と、約7割がコロナ禍以前/以降で選考方法を「変えた」と回答した。
【選考方法を変えたと回答した方の意見】
「採用面接を対面形式からオンライン形式に変更したことで、都内から遠方の学生との面談機会が増やせた。」「コロナ禍以前は対面面接のみで、コロナ禍ではオンライン面接を主としていたが、5類以降後は最終面接のみ対面面接としている。」「特にITエンジニアについては、選考の時期を決めていたが、それでは採用できないことが分かり、『ほぼ通年採用』に切り替えている。」「グループ面接を動画選考に変更した。動画選考にすることで、時間に関係なく見ることが出来、工数は減ったと思う。」「大きなイベントは止めた。ダイレクトリクルーティング中心にし、リモートでの面談や面接も積極的に取り入れた。」などの意見があげられた。