- 中高年向けフォーマルアセスメント『自己理解検査SAI(サイ)』分析レポート -
株式会社ライフワークス(所在地:東京都港区、代表取締役社長:梅本 郁子)は、「職業能力」「性格」「仕事志向」の3つの領域に関して、40代・50代中高年ビジネスパーソンが持つ職業的自己イメージを測定するフォーマルアセスメント『自己理解検査SAI(サイ)』の回答データを分析したレポートをリリースしました。【主な分析結果】
<職業能力における基礎力>
■40代の強みは、「議論を活発化や発展に導く」
40~49歳では、対人基礎力の「統率力」が上位要素として出現している。
■50代の強みは、「負の感情に伴う言動のコントロールやストレスへの対処」
50~59歳では、対自己基礎力の「感情制御力」が上位要素であり、また、「感情制御力」は年齢とともに高まっている。
<性格特性(行動、物事の見方・捉え方)>
■40代・50代は共通して、「人間関係に配慮し、調和を大切にする」
40~49歳、50~59歳ともに、人の気持ちを大事にして判断する傾向や、温厚で人間関係に配慮し、周囲との調和を大切にする傾向が表れている。
■40代は好奇心を持ち学習意欲が高いが、年齢とともに学習意欲は低下していく
40~49歳では、学習意欲が高い傾向が表れているが、50~59歳では、40~49歳よりも学習意欲が低下している。
<本来持っている仕事志向>
■40代は「専門性を高めて発揮」することを望む
40~49歳では、「専門志向」が上位要素として出現している。
■50代は「ルーティン業務の着実な遂行、経済的安定から得られる安心できる生活」を求める
50~54歳では「慣習的職務志向」が、55~59歳では「安寧志向」が上位要素として出現している。
分析結果/職業能力における基礎力 (レポートより一部抜粋)
■全年齢共通して「親和力」「協働力」が上位要素として出現。「周囲の人達と、良好で信頼し合える関係を築き(親和力)、協働していくこと(協働力)」を自己の強みと認識している。<40代>
■40~44歳および45~49歳ともに、対人基礎力の「統率力」も上位要素である。
<50代>
■50~54歳および55~59歳ともに、対自己基礎力の「感情制御力」も上位要素であり、また、「感情制御力は」年齢が上がるにつれて高まっている。一方、40代では上位の「統率力」が相対的に低い。
「議論を活発化や発展に導くこと(統率力)」は、40代では強みであるが、50代では相対的に弱みとして認識されている。一方、「負の感情を冷静に受け止めて言動をコントロールしたり、ストレスやプレッシャーにうまく対処すること
(感情制御力)は、年齢が上がるにつれて強みに変わっている。
【自己理解検査SAI(サイ)』分析レポート概要】
■レポート項目 :
①職業能力における基礎力の全体傾向/年代別傾向
②性格特性の全体傾向/年代別傾向
③仕事志向の全体傾向/年代別傾向
■分析対象 : SAIを受検した40~59歳男性有職者※
■有効回答数 :
40~44歳129サンプル、45~49歳112サンプル、50~54歳511サンプル、55~59歳258サンプル
計1,010サンプル
※女性の回答データは十分なサンプル数が得られていないため、今回の分析対象には含めていません。
【『自己理解検査SAI(サイ)』とは】
SAIは、Webもしくは質問票で受検し、受検者が持つ、職業能力における基礎力/性格特性/仕事志向(性格から推定)の自己イメージを測定するフォーマルアセスメントです。
基礎力は対課題/対人/対自己の3領域から構成される10要素、性格特性は「革新」「保守」「挑戦」「達観」などの15要素、仕事志向は「専門志向」「組織志向」「安定志向」などの12要素で、受検者の職業的自己イメージを測定します。