皆様もご存じの通り2017年卒の経団連の選考開始時期が8月から6月になりそうです。学生全体の動向がどうなるかはともかく、金沢大学生における影響を予想してみたいと思います。
おおよそ落ち着いた今の時期に改めて振り返ってみると結果的には、2016年卒の本学の学生にとって今年のスケジュールはかなり有利に働いたように思います。その要因としては、
① 本命の大手の選考が始まる前に面接に十分慣れることができた。
これまでの4月選考解禁の場合はいきなり本命の大手が初めての選考となる場合も多かったようです。地方学生はそもそも就活に書ける活動量が都市圏の学生に比べて少なく、また4月前に選考を行う地方企業も少なかったので4月時点ですでに面接慣れしている首都圏の学生に比べてどうしても見劣りしてしまう部分があったようなのです。今年は最後に大手の選考になったために、そのハンディがなくなり同じ条件で大手の選考に望めたように感じております。
② 選考時期が企業規模別にすみわけされたので中小・中堅・大手の各企業をまんべんなく受けることができた。
日程があまりかぶらなかったので、学生は志望企業の選考日程が重なることが少なく様々な規模の企業をまんべんなく受けることができたようです。その結果、当初志望していた企業群の選考を受けることができた学生が多かったように感じております。
③ 8月の大手を受ける前に中小・中堅で内定を持って臨む学生が多かった。
それまで苦戦していても、1社内定をもらったことでこれまでのおどおどしていた態度や印象ががらっと変わる学生は多いです。大手の選考前に内定を持っていたおかげで、「ダメもと」というアグレッシブな姿勢で選考に臨むことができた学生が多く、結果としてそれが高評価につながった、という部分も大きかったように思います。
今年の日程は、「選考期間の長期化は就活の長期化」という点から学業への弊害の面で批判されることの方が多かったようですが、このように就活面では本学の学生にとってはかなり有利に働いた部分があるのは否めないと思います。
しかし、来年は・・・というと、今年ほど良い状況にはならないだろうなと思います。理由としては、
① 立ちあがりの遅い地方学生にとって3月広報解禁、6月選考開始というスケジュールでは仕上がりきれない。
先述したように地方の学生のエンジンのかかりはどうしても遅くなってしまいます。解禁→選考の期間が3か月足らずというのは近年見られない短さです。3月前から前倒しして活動を開始するよう指導すべきで、昨年もそのような指導を行いましたが、ほとんどの学生が、3月上旬に開催される学内合説参加が事実上のキックオフになっていたことから、今年も同様の動きになることが予想されます。
② 選考日程のかぶりによって応募できる企業の数が減る。
2か月の選考開始前倒しは間違いなく選考日程が今年以上にかぶることになります。そうした際に、大半の学生は大手を優先して受けることになることが予想できます。自分からキャンセルした企業への再応募は難しいことから応募できる企業数は間違いなく減るであろうことが予想できます。
③ 大手優先で選考に臨み全滅する。
首都圏の大学では今年も8月が本番ということで、それまでは企業への応募を控えて玉砕したという話をちらちら聞きましたが、本学の学生でもそのような学生が増える可能性があるといえるでしょう。
以上のような事態を予想していますが、逆に言えば、事前に学生に対してそれらのリスクを伝えて備えるよう、これからの期間で指導すればよいのかな、と考えております。しかし今のところ、10月中旬から実施している就職ガイダンスの参加者数が昨年よりさらに少なくなっているので、この問題については頭が痛い部分でもあります。2月中下旬に一気にマインドを高めて活動を始めさせるような仕掛けが必要かもしれませんね・・・。
しかし、これで翌年もまた変更ということになりそうですし、しばらくは混乱が続きそうです。景気が安定しているうちは何とかなるとは思っているのですが・・・。
① 本命の大手の選考が始まる前に面接に十分慣れることができた。
これまでの4月選考解禁の場合はいきなり本命の大手が初めての選考となる場合も多かったようです。地方学生はそもそも就活に書ける活動量が都市圏の学生に比べて少なく、また4月前に選考を行う地方企業も少なかったので4月時点ですでに面接慣れしている首都圏の学生に比べてどうしても見劣りしてしまう部分があったようなのです。今年は最後に大手の選考になったために、そのハンディがなくなり同じ条件で大手の選考に望めたように感じております。
② 選考時期が企業規模別にすみわけされたので中小・中堅・大手の各企業をまんべんなく受けることができた。
日程があまりかぶらなかったので、学生は志望企業の選考日程が重なることが少なく様々な規模の企業をまんべんなく受けることができたようです。その結果、当初志望していた企業群の選考を受けることができた学生が多かったように感じております。
③ 8月の大手を受ける前に中小・中堅で内定を持って臨む学生が多かった。
それまで苦戦していても、1社内定をもらったことでこれまでのおどおどしていた態度や印象ががらっと変わる学生は多いです。大手の選考前に内定を持っていたおかげで、「ダメもと」というアグレッシブな姿勢で選考に臨むことができた学生が多く、結果としてそれが高評価につながった、という部分も大きかったように思います。
今年の日程は、「選考期間の長期化は就活の長期化」という点から学業への弊害の面で批判されることの方が多かったようですが、このように就活面では本学の学生にとってはかなり有利に働いた部分があるのは否めないと思います。
しかし、来年は・・・というと、今年ほど良い状況にはならないだろうなと思います。理由としては、
① 立ちあがりの遅い地方学生にとって3月広報解禁、6月選考開始というスケジュールでは仕上がりきれない。
先述したように地方の学生のエンジンのかかりはどうしても遅くなってしまいます。解禁→選考の期間が3か月足らずというのは近年見られない短さです。3月前から前倒しして活動を開始するよう指導すべきで、昨年もそのような指導を行いましたが、ほとんどの学生が、3月上旬に開催される学内合説参加が事実上のキックオフになっていたことから、今年も同様の動きになることが予想されます。
② 選考日程のかぶりによって応募できる企業の数が減る。
2か月の選考開始前倒しは間違いなく選考日程が今年以上にかぶることになります。そうした際に、大半の学生は大手を優先して受けることになることが予想できます。自分からキャンセルした企業への再応募は難しいことから応募できる企業数は間違いなく減るであろうことが予想できます。
③ 大手優先で選考に臨み全滅する。
首都圏の大学では今年も8月が本番ということで、それまでは企業への応募を控えて玉砕したという話をちらちら聞きましたが、本学の学生でもそのような学生が増える可能性があるといえるでしょう。
以上のような事態を予想していますが、逆に言えば、事前に学生に対してそれらのリスクを伝えて備えるよう、これからの期間で指導すればよいのかな、と考えております。しかし今のところ、10月中旬から実施している就職ガイダンスの参加者数が昨年よりさらに少なくなっているので、この問題については頭が痛い部分でもあります。2月中下旬に一気にマインドを高めて活動を始めさせるような仕掛けが必要かもしれませんね・・・。
しかし、これで翌年もまた変更ということになりそうですし、しばらくは混乱が続きそうです。景気が安定しているうちは何とかなるとは思っているのですが・・・。
- 1