色々な企業様に訪問しますが、「うちの社員は勉強不足だ」「新聞さえ読んでいない」といった言葉をよくお聞きします。
特に、グローバル化が叫ばれている現在、英語をはじめとした語学の学習は重要ですが、「部下のTOEICのスコアがアップしない」と不満げに語るマネジャーも多いようです。
壁に突き当たった際も、身につけた知識やスキルの引き出しが多ければ、様々な角度から解決策を見つけ出すことができます。
また、お客様との商談などでも、多様な会話を繰り広げることができ、チャンスを広げることにもつながります。
しかし、忙しい毎日、「なかなか本を読む時間がない・・・」「勉強できない・・・」と嘆いている人も多く見かけます。
そんな時こそ、チーム力を活用しませんか?
某企業のあるチームでは、全員で同じ通信講座を始めました。
通信講座には、単元ごとに確認テストがあります。
そのチームでは、全員で確認テストの点数を競い合い、順位を壁に張り出していました。
「あ、今回は田中君に負けたかー、くやしいなー」等といった会話が日々繰り広げられているそうです。
全員で同じ勉強をしているので、必然的に会話もその内容になり、ますます興味が出るのだとか。
みんなで一つの勉強をしてうまくいっている一例です。
また、定期的にチーム勉強会を行っているケースも珍しくありません。
毎回当番制で、一人のメンバーが講師として、全員にレクチャーを行います。
そのため、講師となるメンバーは必死に勉強をし、準備を行い、否が応でもそのことについて詳しくなります。
もちろん、レクチャーすることで他のメンバーにも共有できますから、チーム全体が学習する機会にもなります。
疑問点が出たら、その場でみんなで協力してネットで調べたり、ディスカッションして知恵を出し合ったりして和気あいあいとやっているようです。
チームメンバー1人1人が、自分が興味のある外部のセミナーに出席し、その内容をチームミーティングの際に共有し合っている企業もあります。
「後で、メンバーに共有しなくてはならない」と思うと、セミナー中も必死で講師の話を聞くため、非常に効果が高いようです。
今の時代、「勉強は嫌い」「本など机上の空論。仕事を頑張っていれば、必然と学習できる」等とは、言っていられない時代です。
多くのビジネスパーソンが学習しています。もちろん、お客様も学習しています。
チーム全体で「勉強する空気」を作ることで、一人一人のレベルを上げることができる。
もちろん、仕掛けるのは私たち上司です。
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