情報産業における技術者などは全く異なる貢献曲線です。特に先端の技術やアミューズメント系の職場などでは30歳くらいがピークであると思われます。その後は新しい技術に追いつくことが困難になり、また発想や企画などの鋭敏さも減退していきます。貢献をそのまま報酬に当てはめた場合には、30歳まで報酬が上昇し、その後に65歳まで報酬が低下傾向にあるということになります。
米国流の職務主義的な人事制度ではこのような問題は発生しませんが、長期雇用を前提とした日本の人事では、貢献と報酬の関係がストレートに連動しないのです。変化する経営環境、今後の人事のトレンドからは、今後は職務主義的な人事制度への要請が強くなります。貢献と報酬の関係性、連動性が変化していくともいえます。
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