外資系企業での30年の経験から学んだ「覚悟」
私はIBM、オラクル、アップルなど外資系企業で30年間仕事をしてきた。35歳以降、上司は全員アメリカ人だ。現在は、日本という国の素晴らしさをわかったうえで若い人たちに未来を切り拓いて欲しいという思いから、私が世界で戦ってきた中で得たことを伝える仕事をしている。出版、講演、研修など様々な活動をしているが、特に、ここ数年、多くの企業の人事の方々にお呼びいただき、1万人を超える皆さんの前で講演を行っている。
私はIBM、オラクル、アップルなど外資系企業で30年間仕事をしてきた。35歳以降、上司は全員アメリカ人だ。現在は、日本という国の素晴らしさをわかったうえで若い人たちに未来を切り拓いて欲しいという思いから、私が世界で戦ってきた中で得たことを伝える仕事をしている。出版、講演、研修など様々な活動をしているが、特に、ここ数年、多くの企業の人事の方々にお呼びいただき、1万人を超える皆さんの前で講演を行っている。

切り口のひとつ「Maslow Pyramid 5」は、私がマズローの欲求5段階説にリンクさせて、リーダーが成長する過程でレベルごとに必要となる覚悟を示したものだ。レベル1は「リーダーを名乗るための条件」、レベル2は「社員が安心して働ける環境をつくる」、レベル3は「リーダーとしての組織構築」、レベル4は「組織を動かすリーダーの判断基準」、レベル5は「リーダーとしての真価(To-Be)」となっている。

レベル4の覚悟には「早め早めの問題解決 問題が大きくなる前に解決」というものがある。これは欧米の企業では昇進時の重要な判断基準となる能力だ。嫌な問題は後回しにしない。お客様と話して「社に持ち帰ります」という、世界で日本人だけが言う奇妙な言葉を言わない。その場で決めるということだ。アップルの社長時代は、メールが1日100通来るとすれば90通は開けるのが嫌になるようなメールだった。だが大きな問題ほど一刻も早い対処が必要だから、朝5時、6時には会社に行っていた。
レベル5の覚悟もひとつお伝えしたい。「自分にとっての真の達成感とは 自分の心の深くに聞いてみる」。何をしているときに達成感があるのか、20歳にもなればもう知っているはずだ。ところがそれがわからない人が日本人には多い。学生はもとより、企業の中堅社員でも、まだ「どうなりたいのかわからない」という方がいる。これは、いまの日本人のとても大きな問題だと思っている。