仕事を「楽しい」と感じられたときに、人は自律的な行動を取りやすいということを前回書かせていただきました。
私はこれまで、多くの企業様の研修やコンサルティングを行ってきましたが、社内で率先して動いたり、会社にどんどん提案を行って改善を行うなどの行動を取っている人は、ほぼ例外なく仕事を楽しんでいます。
私はこれまで、多くの企業様の研修やコンサルティングを行ってきましたが、社内で率先して動いたり、会社にどんどん提案を行って改善を行うなどの行動を取っている人は、ほぼ例外なく仕事を楽しんでいます。
仕事を楽しむための条件として、下記のような内容を前回紹介しました。
①「この仕事は適職(天職)である」と感じられている
②自分の仕事に誇りを持っている
③自分の強みが大いに活かされている
④創意工夫をして、自分のやり方をあみだしている
⑤周りの仲間と創発をして、新たな価値を作り出している
まず最初の「この仕事は適職である」と感じられているというところから考えていきましょう。
良く、「私は営業向きではない」等と言う人がいます。周りから見ても、「確かに向いていない・・・」と感じる人もいます。
本当に向いていないのでしょうか?ひょっとして、「向いていない」と自己暗示を掛けてしまい、ネガティブな思考が強化され、仕事に前向きになれていない。
その結果、パフォーマンスが落ちているだけなのではないでしょうか?
例えば、トップセールスマンの中にも、話しの下手な方は多くいます。
一見、セールスには向いていないと思われるような人もいます。しかし、トップセールスなんです。
「私は営業しかやったことありませんから。営業しか出来ないんですよ」と謙遜します。
それは、裏を返せば「私は営業の専門化、営業にかけています」ということ。
ではそのような人たちの共通点はなんだと思いますか?
私のこれまでの経験から申し上げますと、明確な共通点がありません・・・。
何が言いたいのかというと、それぞれの個性、それぞれのやり方で勝負しているということです。
話は苦手、でも、やわらかい雰囲気を出し、お客様が話しやすい空気をつくり、徹底してニーズを掴んでいる。
提案書を作成するのは苦手、でも、迫力のあるトークで瞬時にお客様の心を掴む。
それぞれの、成功パターンを持っているのです。
我々上司は、メンバーぞれぞれの個性を掴み、その個性に合ったやり方を考え、そこに意識を集中させる。これが重要なのではないでしょうか?
これって当たり前に思えますよね。ただ、本当にメンバーそれぞれの個性を考えた育成を行なえている人はごく一部です。
なぜなら、「自分のやり方が正解」と感じてしまう上司が多いからです。
自分のやり方に近いメンバーは「優秀」、自分のやり方と違うメンバーは「ダメな奴」と感じやすい。
「自分のやり方」をモノサシにしてメンバーを見るのではなく、そのメンバーの個性に合ったやり方を考えることが「この仕事は適職である」と感じさせる第一歩です。
さて、最近の新入社員の皆さんは「将来は、○○分野で一流になりたい」「経営のポジションに就きたい」など、高い志を持っている人が多いのに驚かされます。 私が、新人のときは、このようにはっきりした志を持って入社した記憶はありません。
これは素晴らしいことですね。
一方で、新入社員が行なう仕事は初歩の初歩から。つまり、大変地味な仕事が多いのが現実です。
私は最初の会社に営業で入社しましたが、数ヶ月間ダンボール作りと、その中に荷物を詰める仕事だけをやり続けました。
今思うと、その時の経験は大変役に立っていますが、当時は「なんで、こんなことを・・」と考えた事を覚えています。
最近の「志が高い」新人は、そのような傾向がより顕著になりやすい。
つまり、目の前の仕事を「なんで、こんな仕事をしなくてはならないんだ・・・。
私の志と関係ないじゃないか」と考える人も多いようです。
実際に配属されて数ヵ月後に再会すると、ものすごく暗い顔をして、げっそりしている新人を毎年見かけます。
このような状況で、「自律性」を養えるのでしょうか?それは難しいですね。
前々回のブログで、仕事を楽しむ2番目の要素として「自分の仕事に誇りを持つ」というものを書きました。どんなに地味な仕事でも、その仕事に誇りを持てれば、「もっと工夫しよう」「もっと効率を高めよう」と考えることにつながり、面白みが増してくる。
結果的に自律性が高まるんです。
次の言葉をご存知ですか?
『下足番を命じられたら、日本一の下足番になってみろ。
そうしたら、誰も君を下足番にしておかぬ』
これは、阪急グループの創始者である小林一三氏の言葉です。
地味な仕事でも、腐らずに熱心に行い、徹底的に研究して工夫を凝らす。
その姿勢が周りの信用を生み、結果的に様々なチャンスが与えられるということです。
地味な仕事でも、毎日毎日全力で行なっていれば、段々腕が上がってくる。
腕が上がれば、面白みが増してくる。すると、工夫をしたくなる。
工夫をして、より良いやり方に進化させれば、段々「これは自分の仕事」と愛着が湧き、誇りが持てて来る。
そのような状況になって初めて、周りは「あの人は素晴らしい仕事をしている」と評価するのです。
最近は、「ほめる」「部下の話を聞く」といった指導法が脚光を浴びています。
これは私も賛成です。
しかし、目の前の仕事に集中せず、少し怠慢が見えたら厳しく指摘して、全力を尽くさせる。
とにかく、目の前の仕事に全力投球させる。
時に厳しい、指導も必要です。
どんな仕事でも、全力投球し続けて初めて「誇り」が持てるのですから。
①「この仕事は適職(天職)である」と感じられている
②自分の仕事に誇りを持っている
③自分の強みが大いに活かされている
④創意工夫をして、自分のやり方をあみだしている
⑤周りの仲間と創発をして、新たな価値を作り出している
まず最初の「この仕事は適職である」と感じられているというところから考えていきましょう。
良く、「私は営業向きではない」等と言う人がいます。周りから見ても、「確かに向いていない・・・」と感じる人もいます。
本当に向いていないのでしょうか?ひょっとして、「向いていない」と自己暗示を掛けてしまい、ネガティブな思考が強化され、仕事に前向きになれていない。
その結果、パフォーマンスが落ちているだけなのではないでしょうか?
例えば、トップセールスマンの中にも、話しの下手な方は多くいます。
一見、セールスには向いていないと思われるような人もいます。しかし、トップセールスなんです。
「私は営業しかやったことありませんから。営業しか出来ないんですよ」と謙遜します。
それは、裏を返せば「私は営業の専門化、営業にかけています」ということ。
ではそのような人たちの共通点はなんだと思いますか?
私のこれまでの経験から申し上げますと、明確な共通点がありません・・・。
何が言いたいのかというと、それぞれの個性、それぞれのやり方で勝負しているということです。
話は苦手、でも、やわらかい雰囲気を出し、お客様が話しやすい空気をつくり、徹底してニーズを掴んでいる。
提案書を作成するのは苦手、でも、迫力のあるトークで瞬時にお客様の心を掴む。
それぞれの、成功パターンを持っているのです。
我々上司は、メンバーぞれぞれの個性を掴み、その個性に合ったやり方を考え、そこに意識を集中させる。これが重要なのではないでしょうか?
これって当たり前に思えますよね。ただ、本当にメンバーそれぞれの個性を考えた育成を行なえている人はごく一部です。
なぜなら、「自分のやり方が正解」と感じてしまう上司が多いからです。
自分のやり方に近いメンバーは「優秀」、自分のやり方と違うメンバーは「ダメな奴」と感じやすい。
「自分のやり方」をモノサシにしてメンバーを見るのではなく、そのメンバーの個性に合ったやり方を考えることが「この仕事は適職である」と感じさせる第一歩です。
さて、最近の新入社員の皆さんは「将来は、○○分野で一流になりたい」「経営のポジションに就きたい」など、高い志を持っている人が多いのに驚かされます。 私が、新人のときは、このようにはっきりした志を持って入社した記憶はありません。
これは素晴らしいことですね。
一方で、新入社員が行なう仕事は初歩の初歩から。つまり、大変地味な仕事が多いのが現実です。
私は最初の会社に営業で入社しましたが、数ヶ月間ダンボール作りと、その中に荷物を詰める仕事だけをやり続けました。
今思うと、その時の経験は大変役に立っていますが、当時は「なんで、こんなことを・・」と考えた事を覚えています。
最近の「志が高い」新人は、そのような傾向がより顕著になりやすい。
つまり、目の前の仕事を「なんで、こんな仕事をしなくてはならないんだ・・・。
私の志と関係ないじゃないか」と考える人も多いようです。
実際に配属されて数ヵ月後に再会すると、ものすごく暗い顔をして、げっそりしている新人を毎年見かけます。
このような状況で、「自律性」を養えるのでしょうか?それは難しいですね。
前々回のブログで、仕事を楽しむ2番目の要素として「自分の仕事に誇りを持つ」というものを書きました。どんなに地味な仕事でも、その仕事に誇りを持てれば、「もっと工夫しよう」「もっと効率を高めよう」と考えることにつながり、面白みが増してくる。
結果的に自律性が高まるんです。
次の言葉をご存知ですか?
『下足番を命じられたら、日本一の下足番になってみろ。
そうしたら、誰も君を下足番にしておかぬ』
これは、阪急グループの創始者である小林一三氏の言葉です。
地味な仕事でも、腐らずに熱心に行い、徹底的に研究して工夫を凝らす。
その姿勢が周りの信用を生み、結果的に様々なチャンスが与えられるということです。
地味な仕事でも、毎日毎日全力で行なっていれば、段々腕が上がってくる。
腕が上がれば、面白みが増してくる。すると、工夫をしたくなる。
工夫をして、より良いやり方に進化させれば、段々「これは自分の仕事」と愛着が湧き、誇りが持てて来る。
そのような状況になって初めて、周りは「あの人は素晴らしい仕事をしている」と評価するのです。
最近は、「ほめる」「部下の話を聞く」といった指導法が脚光を浴びています。
これは私も賛成です。
しかし、目の前の仕事に集中せず、少し怠慢が見えたら厳しく指摘して、全力を尽くさせる。
とにかく、目の前の仕事に全力投球させる。
時に厳しい、指導も必要です。
どんな仕事でも、全力投球し続けて初めて「誇り」が持てるのですから。
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