エンゲージメントを高めるポイントは上司との関係

どうやって、日本のエンゲージメントを作っていくかが重要な課題です。I careをどう作っていくか。うまくエンゲージメントを高めることができれば、会社の景気はよくなります。エンゲージメントが高いチームと、そうでないチームを比較すると、パフォーマンスが違います。エンゲージメントが高いチームでは、そうでないチームに比べて200%以上のパフォーマンスが出ます。エンゲージメントがよくなれば、それだけで200%のパフォーマンスにつながるということです。
 では、エンゲージメントを高めるためのポイントは何でしょうか?
 第一は、上司との関係です。これはとても重要です。
 第二は、トップマネージメントへの信頼です。「うちの会社の経営陣はきちんと正しい方向を選んでいる」と信頼できているかどうかが重要です。
 3番目は組織への満足感です。
 この3つのポイントを実現すれば、エンゲージメントのスコアが高くなります。なかでも上司との関係は大切です。
 というのも、社員がエンゲージメントを高めるための出発点は、「自分は尊重されている」「自分には価値がある」という気持ちだからです。この気持ちが得られれば、仕事への取り組む姿勢が変わってきます。これが行動変化と呼ぶものです。これから新しいプロジェクトをやりましょうという熱意が出てきますし、自信がついてきます。
 ところが、日本の場合には、部下が何か間違うとペナルティがある、とくにボスから批判がくるというのが一般的です。「何をやってるんだ!」と言われてしまいます。
 しかし、イノベーションのためには自信が必要です。今と同じこと、同じ結果を得るためにではなく、新しいことをやって、新しい結果を得るためには、間違いが出てくる可能性が高いです。これまでやっていない新しいことをやるわけですから。でも、そこで批判ばかり出てくれば、批判されるのが怖いからと、新しいことに取り組もうとする気持ちがなくなります。イノベーションには自信が必要です。そのためには、第一のポイントである、上司との関係がとても重要です。

上司としてすべきこと、してはいけないこと

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