農園を通じて障がい者と企業雇用の架け橋に

■農園開設の目的
エスプールプラスでは、「一人でも多くの障がい者雇用を創出し、社会に貢献する」を企業理念として、
障がい者の雇用創出を目的とした企業向け貸し農園「わーくはぴねす農園」を運営しています。

農園は障がい者の安心安全に配慮した仕様となっており、これまで12年間の定着率は92%を超えています。
現在、農園を利用する企業は、500社まで増加し、3,000名を超える障がい者の一般就労が実現しています。

障がい者の雇用義務の拡大やESGの意識の高まりにより、障がい者雇用を積極的に取り組む企業が増加する一方で、
採用は身体障がい者に集中しており、知的障がい者や精神障がい者の雇用は遅れている状況にあります。

このような中、同社では障がい者の雇用拡大に向けて大阪府大阪市に屋内型農園を開設いたします。
同農園は、全国33施設目、大阪府では3施設目となり、知的障がい者を中心に約80名の雇用が創出される見込みです。

エスプールグループでは、障がい者の職業的自立及び社会参加の支援を通じて、
ノーマライゼーション社会の実現に取り組んでまいります。

■農園の概要
[名 称] ソーシャルファーム わーくはぴねす農園 Plus 大阪
[所在地] 〒532-0027 大阪府大阪市淀川区田川3-10-2
[面 積] 約560坪(屋内型)
[区画数] 162区画
[開設日] 2022年6月1日(水)

SDGsポータルサイト「Spaceship Earth」掲載記事 一部抜粋

■株式会社エスプールプラス 長澤さん インタビュー
 障がいを持った人々と企業、どちらにも嬉しい「貸し農園」

インタビュアー:まずは事業内容について教えてください。

長澤さん   :弊社グループは、ノーマライゼーション社会の実現や、福祉、雇用などの人に関わる社会的な
        課題を解決していくことをミッションに活動しています。その中でもエスプールプラスは障がいのある方の
        就労促進を目的に、企業向け貸し農園「わーくはぴねす農園」の運営を10年以上行っています。

インタビュアー:企業向けの貸し農園というのは、どのような仕組みですか?

長澤さん   :ご存知かとは思いますが、現在、従業員が一定数以上の事業者は、
        決められた割合で障がいのある方を雇用する義務があります。

        そこで、企業が障がいのある方を雇用する手段の1つとして、私たちが運営している水耕栽培の
        農園を貸し出しています。農園は屋内・屋外から選ぶことができ、いずれも障がいのある方が
        働きやすい仕様になっています。

インタビュアー:雇用のチャンスや選択肢が増えることは、働く側にとっても、企業側にとっても、
        嬉しいことですよね。

長澤さん   :そうですね。働きたいという思いを持っている障がいのある方と、従業員が生き生きと活躍できる場を
        提供したい企業の橋渡しになれば嬉しいです。弊社では、労働者の募集から雇用継続まで、
        一環してサポートしているんですよ。

インタビュアー:それは心強いですね。農園で作られた野菜はどのように活用されるのでしょうか?

長澤さん   :収穫した野菜は社員食堂や社員寮で提供することで、社員の健康度を促進することに繋がります。
        また、子ども食堂に寄付することで社会貢献活動(CSR)を推進したり、農園現地を
        ノーマライゼーションを学ぶ研修の場として活用したりもできます。使い方は各企業によって様々です。

インタビュアー:なるほど。ただ雇用の機会を提供しているのではなく、企業の考え方に応じて様々な方面で
        社会に貢献できる仕組みになっているのですね。

長澤さん   :社会も会社も従業員も、みんなが心身ともに健康になればいいですよね。ありがたいことに、
        業界・会社規模問わず多くの企業にご利用いただいておりまして、自治体と連携している地域もあります。
        各地域で働く方が増えて、地域の活性化にもつながっていると思います。

インタビュアー:それは素晴らしいですね。ぜひ詳しく教えてください!
エスプールプラスのビジネスモデル

エスプールプラスのビジネスモデル