株式会社UZUZ(ウズウズ)は2018年3~9月、20代で第二新卒として就職活動中の男女331名を対象に「就職活動に関する調査」を実施、結果を公表した。
第二新卒の20代に聞いた「就職活動に関する調査」 再就職先に求めるのは「ワークライフバランス」と「良好な人間関係」

■同調査ではまず、「前職の職種(在職中の場合は現在の職種)」を尋ねると、結果は以下の通り。(上位5位まで記載)

1位:営業…29.1%
2位:技術・専門職(エンジニア・研究開発)…12.4%
3位:サービス(接客・介護など)…12.1%
4位:事務系(一般事務・営業事務など)…9.9%
5位:販売…9.6%

また、「前職の業種(在職中の場合は現在の業種)」を尋ねると、結果は以下の通り。(上位5位まで記載)

1位:情報通信・インターネット業界…14.6%
2位:建設・不動産業界…13.6%
3位:小売業界…8.0%
4位:自動車・機械・エレクトロニクス業界…6.5%
4位:金融・法人サービス業界…6.5%

「営業」、「サービス」、「販売」に関しては、ノルマや、「見て覚えろ」という教育体制に原因があると考えられる。また、「技術・専門職」に関しては、専門領域のミスマッチや、業務スキルの習得に苦戦することが原因と考えられる。

業種で最も多かった「情報通信・インターネット業界」に関しては、特にゲームのようなコンシューマー向けの製品を扱っている会社でサービス残業が蔓延していることが、退職者の増加に繋がっているようだ。また、建設では「施工管理」職に、不動産では「投資用不動産の営業」職に、離職者が多い傾向があるようだ。

■次に、「前職の企業規模(在職中の場合は現在の企業規模)」を尋ねると、結果は以下の通り。(上位3位まで記載)

1位:1,000~4,999人(22.3%)
2位:49人以下(18.3%)
3位:100~299人(17.6%)

規模が大きくなるにつれ離職者が減る傾向があるとも言われるが、同調査においてはそうした傾向は見られなかった。

■次に、「最も重要な退職理由」を尋ねると、結果は以下の通り。(上位3位まで記載)

1位:仕事が自分に合わなかった(16.7%)
2位:労働時間が長かった(13.8%)
3位:社風が合わなかった(13.4%)

また、「前職へ入社時の志望度」を尋ねると、結果は以下の通り。

・とても高かった…15.2%
・高かった…52.3%
・低かった…28.8%
・とても低かった…3.7%

退職理由を見ると、福利厚生や給与が不満で転職をするというよりも、社風や人間関係などで転職を検討する傾向が分かった。

志望度を見ると、半数以上が「高かった」と回答していることから、離職の原因は大きく分けて、「労働環境」、「自分と仕事・会社・同僚との相性」といった2つの原因が考えられる。

「労働環境」に関しては、口コミやある程度業界や職種によって大まかな予測ができるが、「自分と仕事・会社・同僚との相性」に関しては、実際に働いてみないと分からないため、ミスマッチを防ぐことは難しいと考えられる。

■次に、「退職した原因は会社側と自分側どちらにあったか」と尋ねると、結果は以下の通り。

・自分側にあった…24.1%
・ある程度自分側にあった…42.1%
・ある程度会社側にあった…28.5%
・会社側にあった…5.3%

退職した原因は自分側にあったと考える人が多いことが分かった。「仕事のミスマッチ」が生じていたとあれば、事前に業界研究や職種研究を実施することで対応ができたと考えている人が多いと感じるのだろう。

社風や人間関係が問題であった場合は、自分自身を環境に合わせることも重要なため、その点に関して落ち度があったと感じている人も多くいると予想される。

■次に、「前職の在籍期間」を尋ねると、結果は以下の通り。(上位3位まで記載)

1位:1年以上2年未満(22.9%)
2位:3ヵ月以上半年未満(20.7%)
3位:1ヵ月以上3ヵ月未満(19.5%)

「1ヵ月未満」(7.4%)も含めると、半年未満で退職している人は47.6%とほぼ半数を占める結果となった。会社に深く関わる前に退職し、新しい職場に転職したい考える人が多いのではないかと考えられる。

また、現在は転職市場が活発なことから、短期離職しても転職先があるだろうという安心感もあるようである。

■最後に、「再就職する会社に求めるもの」を尋ねると、結果は以下の通り。(上位3位まで記載)

1位:ワークライフバランス(15.2%)
1位:良好な人間関係(15.2%)
3位:休日の多さ(13.2%)

人間関係やワークライフバランスを重視する人が多いのは、業務内容に重きを置かず、働きやすい環境を優先する傾向にあると考えられる。

また、会社の規模や知名度、社会的意義のある仕事を選択する人は少なかったことから、大手志向の強い新卒就活に比べて大きく変化が起きていることが分かる。

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