宮城県仙台市と東北大学は2021年1月21日、青葉山キャンパスを中心としたエリアを、「スーパーシティ型国家戦略特区」として指定を受けるべく、参画事業者の募集を開始したと発表した。スーパーシティ構想とは、地域と事業者と国が一体となって「まるごと未来都市」の実現を目指す地方創生の取り組み。AIやビッグデータなどの先端技術を、大胆な規制改革と併せて活用し、未来の生活を先行実現することを目指す。参画企業にとっては、先端テクノロジーを用いたアイディアを、官民連携により実現する機会となる。
先端テクノロジーを駆使した住民サービスを提供する「まるごと未来都市」の実現に向けて
仙台市が発表した「仙台市×東北大学スーパーシティ構想」は、「東北の未来を牽引し、将来を担う若者世代の力を最大限に引き出すまちづくり」をコンセプトに掲げている。スーパーシティとしての区域指定を目指すエリアは、青葉山キャンパスを中心とした東北大学の各キャンパスで、具体的には次の3つの拠点づくりを目指すという。1.最先端技術を活かしたサービスの実装により、若者の力を最大限に引き出す成長拠点
2.東北大の技術と英知を核とした、産官学金の連携による魅力的で斬新なサービスの創出拠点
3.生み出されたサービスやノウハウを、仙台市内および東北地方に拡大するソーシャルイノベーションモデルの展開拠点
また、分野別にまちづくりのテーマが想定され、人々の快適な生活の実現に繋げたいとしている。
【エネルギーや環境分野】杜の都仙台が目指すグリーンなまち
【健康分野】誰もが健康でいられる人にやさしいまち
【移動や物流分野】最新鋭テクノロジーが日常生活に溶け込むまち
【防災分野】災害に強いレジリエントなまち
【教育や行政分野】人々がつながるハブとなるまち
募集の対象となる事業者は、「先端的サービスを実施している」、「データ連携基盤整備事業を実施している」の2点を満たす必要がある。募集期間は2021年1月20日~同年2月12日。
現在、企業が有するAIやIoTなど、先端技術を活用する場面はさまざまに用意されている。より先進的なサービスの創出や提供のため、社会のあり方そのものを変える官民連携事業の取り組みに参画してみてはいかがだろうか。