4designs株式会社と株式会社Hitoiroは2020年11月25日、共同開発した組織開発サービス「Good Team by Protean(グッドチーム バイ プロティアン)」の提供を開始すると発表した。新型コロナウイルスの影響でキャリアの多様化が進むなか、中間管理職が抱える「マネジメント」や「部下のキャリア育成」などの課題解決を支援し、組織改革を共に推進していくという。
ミドルマネージャーが抱える課題に伴走する組織開発。「自律型組織」を目指す鍵となるのは

約4割が部下のモチベーション向上の改善策に「取り組めていない」

現在の日本企業では、リモートワークの進展、ジョブ型雇用の検討など、働き方が大きく変化し、組織と個人の関係性が変化しつつある。このような中、課題解決に向けた対応を日々求められている中間管理職は、さまざまな課題を抱えているようだ。今回、株式会社Hitoiroは中間管理職層の抱える課題を明らかにするべく、組織マネジメント課題に対する意識調査(調査期間2020年8月24~26日、企業規模30人以上の企業の管理職68人が回答)を行ったという。

はじめに、「モチベーションの低い部下への改善策に取り組んでいるか」を尋ねると、「取り組んでいるが、効果を感じられない」が40.2%で最も多い結果に。また、「改善策に取り組みたいが、取り組めていない」は24.7%、「取り組む予定はない」は14%で合計38.7%となり、約4割の中間管理職が部下のモチベーションの課題に対して改善策に取り組めていないことが明らかとなった。
ミドルマネージャーが抱える課題に伴走する組織開発。「自律型組織」を目指す鍵となるのは

現場での具体的な改善策の企画や実行に難しさを感じている

さらに、「部下のモチベーション低下への改善策に効果を感じない理由」を尋ねた。すると、最も多かったのは「成功のロールモデルを見たことがなく解決イメージが湧かない」(58.8%)だった。以下、「部下と向き合う時間の確保が困難」(43.9%)、「部下と1on1を行うが、その後どうすればよいかわからない」(38.4%)と続いた。
ミドルマネージャーが抱える課題に伴走する組織開発。「自律型組織」を目指す鍵となるのは

両者の強みを活かし、中間管理職を育成

両社はこれまで、プロティアン(変幻自在)・キャリア理論をもととした個人および組織への主体的なキャリア形成や、コーチング・カウンセリングによって組織能力や生産性の向上を支援してきた。今回、上記の調査結果をふまえ、具体的または効果的な改善策の実施に至っていない中間管理職に対し、マネジメントスタイルを提案することを決めたという。具体的には、経験豊富なメンターが中間管理職に伴走し、サポート・育成を行う。ジョブ型や副業といった制度改定に対する支援や、マネージャーとメンバーの信頼関係強化をサポートし、ひとりひとりが主体的に考え行動できる「自律型組織」の構築を目指す考えだ。

コロナ禍をきっかけに、リモートワークの導入や人事制度の変更など、働き方が大きく変化した企業もあるだろう。上司・部下、双方のモチベーションアップのため、経験と知見あるサービスの活用を検討してもよいかもしれない。

この記事にリアクションをお願いします!