有限会社エッセンシャルエデュケーションセンターは2020年10月29日、「コロナ禍において組織が抱える課題」に関する調査結果を発表した。調査期間は2020年10月19~21日。外部講師や外部企業を活用して社内研修や新卒研修を行っている経営者、もしくは研修の導入を検討している経営者、計111名から回答を得た。これにより、コロナ禍において、組織が社員に求める力や抱えている課題などが明らかとなった。
約6割の経営者がWithコロナ時代の課題に、「チームワーク」と回答

Withコロナで社員に求める能力は「チームワーク」が最多

新型コロナウイルス感染症の影響に伴い、企業における人材(社員)の重要性が高まったと感じている経営者も多いだろう。はじめに、「Withコロナ時代を乗り越えるにあたり、社員に身に付けて欲しい力」を尋ねた。その結果、「周りと協力する力(チームワーク)」が66.7%と最も多い結果に。以下、「業務遂行力」が54.1%、「多様性を理解する力」が51.4%と続いた。社員の能力やチームワークが、より事業に影響を与えると感じている経営者が多いことがうかがえる。
約6割の経営者がWithコロナ時代の課題に、「チームワーク」と回答

チームワーク向上のための教育は約4割の企業で不十分

続いて、「自社の社員に対し、チームワークを高めるための十分な教育を行っているか」と尋ねると、「あまり行えていない」」は35.1%、「全く行えていない」が9%という結果に。チームワークの大切さを感じる一方で、約4割の企業ではチーム力向上に向けた教育を行えていないという現状が明らかとなった。
約6割の経営者がWithコロナ時代の課題に、「チームワーク」と回答

約3割は通常業務での能力習得が困難と回答

次に、「社員に身に付けて欲しい力」として、「困難を乗り越える力」、「周りと協力する力(チームワーク)」、「多様性を理解する力」、「リーダーシップ」を選択した回答者に、「それらの力を通常業務で身に付ける・磨くことはできるか」と尋ねた。すると、「十分できると思う」、「できると思う」が合わせて83.4%なのに対し、「あまり思わない」が24.8%、「全く思わない」が1.8%と、3割程度は日常の中で高めていくことが難しいと感じていることがわかった。
約6割の経営者がWithコロナ時代の課題に、「チームワーク」と回答

8割超の企業がWithコロナを見据えた新たな研修を検討

最後に、前設問と同様の回答者に「社員に身に付けて欲しいそれらの力を、非日常的な研修を通じて身に付ける・磨く機会をこれから提供したいか」と尋ねた。その結果、「とても思う」が21.1%、「思う」が61.5%と、8割以上の経営者がコロナ禍に対応できるような、新たな研修を取り入れたいと検討していることが明らかとなった。
約6割の経営者がWithコロナ時代の課題に、「チームワーク」と回答
コロナ禍において、リモートワークの普及、定着が進み、これまで以上に社員同士のチームワークが求められるようになった。目まぐるしく変化するWithコロナの時代で、「強い組織力」が必要となる今、「人とのつながり」をテーマにした新たな研修を取り入れてみてはいかがだろうか。

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