株式会社学情(以下、学情)は2021年6月22日、20代の転職希望者を対象に行った「SDGsに関する意識調査」の結果を発表した。調査期間は2021年6月2日~15日で、同社が運営する20代専門の転職サイトを利用する515名から回答を得た。これにより、「20代のSDGsへの認知度」や、「企業におけるSDGsの取り組みが転職意識に影響するか」などが明らかとなった。
20代の7割以上がSDGsを認知している
さまざまな企業での取り組みが進むSDGsについて、20代はどれほど理解や意識をしているのだろうか。はじめに「SDGsについて知っているか」を尋ねた。すると、「言葉も意味も知っている」が48.5%で最多回答となり、「言葉は知っている」が27%で続いた。「知らない」は24.5%にとどまり、20代の75.5%が「SDGsについて知っている」ことがわかった。
8割がSDGsに取り組む企業に「好感が持てる」と回答
また「SDGsに取り組む企業の印象」を尋ねた。その結果、「好感が持てる」(42.7%)、「どちらかと言えば好感が持てる」(38.5%)、「どちらとも言えない」(16.5%)、「どちらかと言えば好感が持てない」(0.8%)、「好感が持てない」(1.5%)となった。「好感が持てる」と「どちらかと言えば好感が持てる」の回答を合計すると、81.2%が「SDGsに取り組む企業に好感を持っている」ことが明らかとなった。過半数の転職希望者が「SDGsに取り組む企業」に対して「志望度が上がる」と回答
続いて、「転職活動において、企業がSDGsに取り組んでいることを知ると、志望度が上がるか」を尋ねた。すると「志望度が上がる」が16.7%、「どちらかと言えば志望度が上がる」が34.6%という結果に。合わせて51.3%が「志望度が上がる」と回答している。自由回答では、「SDGsに取り組んでいることで、社会的責任を果たしている企業だと感じる」、「どの企業もSDGsに取り組む世の中になっていくと思う」といった声が聞かれ、SDGsに取り組む企業への好意的な声が挙がった。一方で、「SDGsに取り組んでいるかどうかではなく、実際の内容が重要」と指摘する声もあった。このことから、取り組みの有無だけでなく、内容にも注目していると推察される。
今回の調査から、SDGsに関する認知度や転職意識への影響は、若い世代の中で今後ますます高まっていくと予測される。企業としては、具体的な取り組み内容を積極的にアピールしていくことが重要になるだろう。