人材獲得競争が激しさを増す中、これからの採用手法として海外で注目を集め、日本でも取り組む企業が現れ始めているのが「採用マーケティング」です。

オンラインでの口コミの影響など、インターネットの普及が消費者の行動を変えたように、就職・転職を考える人々の行動もかつてとは様変わりしています。進化してきた最近の消費者マーケティングの考え方やプロセスを採用に応用することは、その変化への有効な対応策の一つとなります。

3回シリーズの第2回となる今回は、採用マーケティングの考え方やプロセスについて、即戦力人材と企業をつなぐ転職サイト「ビズリーチ」や20代のためのレコメンド型転職サイト「careertrek(キャリアトレック)」を運営する株式会社ビズリーチのキャリアトレック事業本部マーケティング部部長、青山弘幸氏に伺います。
第2回 求職者=お客様と捉える「採用マーケティング」がもたらす効果

海外では人事部門にマーケティング人材が流入

第2回 求職者=お客様と捉える「採用マーケティング」がもたらす効果
————採用マーケティングは日本ではまだあまり聞き慣れない言葉ですが、海外では先進的な企業が採用マーケティングの考え方を取り入れ、成果を上げていると聞いています。

青山:
アメリカの企業では、人事部門にマーケティングの経験やスキルを持つ人がどんどん入ってくる流れになっており、採用マーケティング戦略を考えるマーケティングストラテジスト、リクルーティングにおいて求職者の人々にどのような経験をしていただくかというシナリオを設計する、キャンディデートエクスペリエンスアーキテクチャーといった職種の人々が現れるようになりました。

————マーケティングの世界のスキルや人材が、採用の世界に入り始めていると。

青山:
今まで、消費者マーケティングで使われてきた概念やプロセスが、採用でも同じように使えるのではないかと考えられたことが出発点です。そうした概念やプロセスを使いながら、採用後に従業員となった方々の満足度の向上に取り組んだり、また、工数やコストの効率性の観点からも、定量的なデータを取って採用の各プロセスを可視化し、採用を最適化
していこうというのが採用マーケティングの考え方です。

————採用マーケティングは、採用においてどのような課題を抱えている企業にとって有効でしょうか?

青山:
一例を挙げれば、母集団形成に非常に苦労されていて、採用PRに資金も人手もかけて取り組んでいるのに、欲しい人材に自社の魅力がなかなか伝わらず、・・・
消費者マーケティングのノウハウを転用、採用課題を解決に導く採用マーケティングの実践例など、役立つお話が続きます。
続きはダウンロードしてお読みください。


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