幹部教育のプログラムでは、必ず「自分は何がしたい人か?」「どのような価値観を持っているか?」をじっくり考えてもらいます。時には、幼少のころから現在までの中で「どのような事に喜びを感じたのか?」を徹底的に思い出してもらい、それを小グループ内で発表してもらって、「なぜ、そのような喜びを感じたのか?」「その奥にはどのような価値観が眠っているのか?」をとことん考えてもらうようなことも行っています。
幹部教育のプログラムでは、必ず「自分は何がしたい人か?」「どのような価値観を持っているか?」をじっくり考えてもらいます。時には、幼少のころから現在までの中で「どのような事に喜びを感じたのか?」を徹底的に思い出してもらい、それを小グループ内で発表してもらって、「なぜ、そのような喜びを感じたのか?」「その奥にはどのような価値観が眠っているのか?」をとことん考えてもらうようなことも行っています。
参加した幹部の皆様は、「なぜ、このような事をするのか?」と当初は首をかしげる人もいますが、徐々に夢中になっていき、自分と向き合っていきます。終了後に、「自分のことをここまで考えたのは初めてかもしれない」「忙しすぎて、自分のことを自分が一番良く分かっていなかった」という感想を言う方が多いようです。
なぜ、幹部は自分の「価値観」「やりたいこと」を知る必要があるのでしょうか?
それは、幹部が部門のビジョンや方針を打ち出す際に、「想い」を抽入する必要があるからです。部門のトップである幹部が「何としてもやりたい」「成し遂げたい」と思えるビジョンや方針でなければ、それは部門のメンバーに伝わりません。見せかけのビジョンや方針ですと、「この幹部はパフォーマンスでビジョンを出している」「この方針は考え抜かれていない」と見抜かれてしまい、メンバーは本気で追い求めることをしません。
部門全体を本気にするためには、まず自分が本気にならなくてはいけない。そのためには、自分自身の「価値観」「やりたいこと」をベースに考えることが必要なのです。
しかし、現場マネジャーの時代にはそのようなことはあまり求められません。むしろ、上層部が作成したビジョンや方針を「うまく現場に落とし込む」ことが求められます。例え、「この方針はおかしいのではないか?」と感じても、忠実に遂行することが求められることも多いのが現実です。
そのため、自分の「価値観」「やりたいこと」をマネジメントに反映するということなど、考えもせずに長年仕事をし続けてきています。そのような状況でいきなり「幹部」という立場に立って、「部門全体のビジョンや方針を打ち出す」段階になるとどうすればよいか分からず、頭を悩ませてしまうのです。
現場マネジャーの感覚のままビジョンや方針を打ち出すと、「前幹部の踏襲」「トップが言ったことの焼き直し」になることが多く、その幹部の「想い」は感じられません。先ほど申し上げた通り、部門のメンバーが本気にならず、意思統一がなかなか図れずに幹部として大変厳しい状況に置かれてしまうことになります。
このように、自分の「価値観」「やりたいこと」をベースに、「想い」を入れ込んでビジョンや方針をつくるという話をすると、「でも、自分がやりたいことを中心に考えるなんて、自分都合ではないでしょうか?」という人がいます。
結論から言いますと、幹部は多少なりとも「自分都合」の部分があっても良いのです。幹部に成り立ての頃は「こんなに自分の考えを入れていいのだろうか?」と思うくらいでちょうどいいと考えています。部門メンバーから見れば、「あの幹部は、ポリシーを持っている」「自分の考えがあって、しっかりした幹部だ」と感じるはずです。
なお、自分の「価値観」「やりたいこと」を明確に知っておけば、様々な判断の場でも役立ちます。もちろん判断の大ベースは、「お客様の役に立てるか?」「企業の発展につながるか?」ですが、迷った際は、自分の心に聴けば良いのです。「これは、本当に私がやりたいことか?」と。
幹部教育の初期段階に、「自分と向き合う」時間をつくることは非常に大切です。
参加した幹部の皆様は、「なぜ、このような事をするのか?」と当初は首をかしげる人もいますが、徐々に夢中になっていき、自分と向き合っていきます。終了後に、「自分のことをここまで考えたのは初めてかもしれない」「忙しすぎて、自分のことを自分が一番良く分かっていなかった」という感想を言う方が多いようです。
なぜ、幹部は自分の「価値観」「やりたいこと」を知る必要があるのでしょうか?
それは、幹部が部門のビジョンや方針を打ち出す際に、「想い」を抽入する必要があるからです。部門のトップである幹部が「何としてもやりたい」「成し遂げたい」と思えるビジョンや方針でなければ、それは部門のメンバーに伝わりません。見せかけのビジョンや方針ですと、「この幹部はパフォーマンスでビジョンを出している」「この方針は考え抜かれていない」と見抜かれてしまい、メンバーは本気で追い求めることをしません。
部門全体を本気にするためには、まず自分が本気にならなくてはいけない。そのためには、自分自身の「価値観」「やりたいこと」をベースに考えることが必要なのです。
しかし、現場マネジャーの時代にはそのようなことはあまり求められません。むしろ、上層部が作成したビジョンや方針を「うまく現場に落とし込む」ことが求められます。例え、「この方針はおかしいのではないか?」と感じても、忠実に遂行することが求められることも多いのが現実です。
そのため、自分の「価値観」「やりたいこと」をマネジメントに反映するということなど、考えもせずに長年仕事をし続けてきています。そのような状況でいきなり「幹部」という立場に立って、「部門全体のビジョンや方針を打ち出す」段階になるとどうすればよいか分からず、頭を悩ませてしまうのです。
現場マネジャーの感覚のままビジョンや方針を打ち出すと、「前幹部の踏襲」「トップが言ったことの焼き直し」になることが多く、その幹部の「想い」は感じられません。先ほど申し上げた通り、部門のメンバーが本気にならず、意思統一がなかなか図れずに幹部として大変厳しい状況に置かれてしまうことになります。
このように、自分の「価値観」「やりたいこと」をベースに、「想い」を入れ込んでビジョンや方針をつくるという話をすると、「でも、自分がやりたいことを中心に考えるなんて、自分都合ではないでしょうか?」という人がいます。
結論から言いますと、幹部は多少なりとも「自分都合」の部分があっても良いのです。幹部に成り立ての頃は「こんなに自分の考えを入れていいのだろうか?」と思うくらいでちょうどいいと考えています。部門メンバーから見れば、「あの幹部は、ポリシーを持っている」「自分の考えがあって、しっかりした幹部だ」と感じるはずです。
なお、自分の「価値観」「やりたいこと」を明確に知っておけば、様々な判断の場でも役立ちます。もちろん判断の大ベースは、「お客様の役に立てるか?」「企業の発展につながるか?」ですが、迷った際は、自分の心に聴けば良いのです。「これは、本当に私がやりたいことか?」と。
幹部教育の初期段階に、「自分と向き合う」時間をつくることは非常に大切です。