平成の30年間は、明治後半以降100年近くかけて形成されてきた、
「企業共同体」を中軸とする経済や社会の運営体制に様々な面から疑問が呈され、
その「綻び」を繕うための様々な取組みが模索されるという、
深く大きな変化へとつながる動きが随所で見られた時代であった。
雇用・労働の領域は、こうした動きが、最も顕著であった領域であろう。
本報告は、日本人材マネジメント協会の研究会での活動を基に、
雇用・労働にとっての「平成」とは何だったのかを考え、今後の人材マネジメントや、
雇用・労働社会への示唆を探ろうという試みである。
【協力】日本人材マネジメント協会
提供:ProFuture株式会社
(独)労働政策研究・研修機構 主任研究員
藤本 真氏
労働政策研究・研修機構主任研究員。専攻は産業社会学、人的資源管理論。人材育成・キャリアディべロップメントに関する企業・職場・働く人々の取り組みや、能力開発・キャリア形成支援政策などについての調査研究に従事。
特定非営利活動法人 日本人材マネジメント協会 雇用システム研究会 研究メンバー
葛西 達哉氏
特定非営利活動法人 日本人材マネジメント協会 執行役員
津留 慶幸氏