【5万人のリーダーを変えた対話術】部下の本音を引き出し、「信頼」「成長実感」を高める対話のコツとは?

アンドア株式会社は、2025年1月17日に書籍『優れたリーダーはなぜ、対話力を磨くのか?』(クロスメディアパブリック)を出版いたしました。

本書は、500社以上の企業から依頼を受けて、人材開発に関する研修・セミナーを実施してきた弊社の代表コンサルタント2名が、「部下の育成やチームマネジメントに不可欠な対話の技法」を解説した一冊です。
すでに5万人のリーダーが学び、効果を実感している対話の型とともに、ビジネスシーン別の対話事例を紹介。組織の管理職やリーダーが抱える課題を解決するためのヒントが満載で、職場ですぐに実践できる内容になっています。

●こんな方におすすめ
・1on1に苦手意識があるチームリーダー
・部下の育成に課題を抱えている上司・管理職
・管理職・マネジャー向け研修が導入できていない企業の経営者・人事担当者 など

●なぜ、あなたの1on1はうまくいかないのか?

1on1は、チームのリーダーとメンバーの対話を通して、メンバーの成長を促進するために行うマネジメント手法です。日本では10年ほど前から普及し、導入する企業が増えました。ところが、最近では、次のような声が聞かれるようになっています。

「効果が実感できない」
「ただの雑談の場になっている」
「時間の無駄と感じるメンバーが増えた」

 その理由のひとつは、1on1がリーダーの独演会になっているからです。リーダーが思っている以上にメンバーは発言の機会が少ないと感じています。
 弊社が行った調査では、1on1における発言の割合は、リーダー側が「リーダー4:メンバー6」の印象だったのに対し、メンバー側は「リーダー8:メンバー2」となっていました。またリーダーが話す内容も、メンバーへの一方的な指示や指導ばかりで、メンバーにとっては「評価される場」「否定される場」になってしまっています。

 1on1の目的は、対話によりメンバーの本音を引き出すことです。リーダーとメンバーに信頼関係が醸成されていれば、リーダーの問いかけに対し、メンバーは「実は……」と本音を話し始めます。その本音は、顧客との商談の感想、仕事上の困りごとの相談、新たなステップへの展望などさまざまですが、そこには部下や組織をマネジメントするうえで、とても重要な情報が隠されています。

 リーダーの役割は、対話により部下の持論を言語化する手伝いをすること、何か懸念を抱いているようなら、それを払拭して行動に移せるようにサポートすることです。「対話力」は、リーダーにとって必要不可欠なスキルなのです。


●4つの対話ステップで部下を納得感のある目標に導く!
 それでは、メンバーと信頼関係を築き、効果的な問いかけをするためには、どのように対話をすればいいのでしょうか。その疑問に対して本書では、「きっかけ砂時計モデル」をご紹介しています。すでに5万人以上のリーダーが学び、職場での実践を通して、その効果を実感している対話の型です。

 「きっかけ砂時計モデル」を活用すれば、以下の4つのステップで対話を進めていくだけで、部下の課題や興味関心を明らかにし、納得感のある目標に導くことができます。

「興味関心」
「積み上げ」
「改善提案」
「懸念払拭」

 さらに本書では、1on1や会議、朝礼、報連相、商談の前後、フィードバック、雑談など12のビジネスシーン別に、「きっかけ砂時計モデル」を活用した対話事例や対話クイズを掲載しています。使えるフレーズが満載のため、職場ですぐに実践することができます。

 「対話には磨き合う面白さがある」と著者は言います。世代や価値観の異なる多様な人材が対話を重ね、お互いの知識や強みを掛け合わせ磨き合うことで、新しい価値や創造的なアイデアが生まれます。それが組織を強くし、「このチームならできる!」という信頼関係を醸成します。やがて、この好循環こそがチームで新しい価値を創発する原動力となっていくのです。

 ぜひ、本書の内容を実践して対話力を磨き、職場の課題解決に活用してください。


●著者紹介
堀井 悠(ほりい・ひさし)
アンドア株式会社代表取締役。慶應義塾大学総合政策学部卒業。組織の対話の質向上に特化した人材開発コンサルタント。スターバックスコーヒージャパン株式会社、株式会社リクルートなどを経歴し、会社のパーパスと個人の主体性を意味づける対話について豊富なファシリテーションの経験を持つ。大手自動車メーカー、製薬会社、内閣府、大阪市など累計500社以上で人材開発を支援し、「腹割り対話」「きっかけ砂時計対話」などの独自メソッドを開発。マネジメントの失敗事例をデータベース化し、組織の問題を構造的に示す論理性と、落語を思わせる共感的な語り口で講師満足度平均96%をマーク。ミッションは、誰もが「本来の力を、思いのままに」できること。

松本悠幹(まつもと・ゆうき)
アンドア株式会社取締役。山梨県出身。山梨大学教育人間科学部卒業後、コミュニティカフェの経営を経て、人材組織開発コンサルティング会社に入社。スタートアップから大手企業までの若手・中堅向けリーダーシップ開発や組織の対話風土改革を手がけ、その後、新規事業開発部にて事業開発マネジャー、営業マネジャーを兼任したのち、アンドア株式会社へ参画。自社内の事業構造改革から営業戦略・マーケティング戦略まで幅広く携わり、その知見を人材・組織開発へ転用することを得意としている。モットーは、「本来の力が発揮できる対話力と環境づくりを引き出す」。
リーダーの問いかけでチームの成果が変わる! 書籍『優れたリーダーはなぜ、対話力を磨くのか?』を出版