約半数が「社員教育・能力開発」に人事労務課題を感じている
コロナ禍により働く環境が急速に変わりつつあるいま、「人事労務の課題」や「福利厚生の目的」にはどのような変化があるのだろうか。はじめに「現在の人事労務の課題」について、当てはまる項目の上位3つを尋ねた。すると、「社員教育・能力開発」(138社)と、「人材確保・人手不足解消」(135社)の2項目は、半数近くの回答者が選択。以下、「社内コミュニケーション」(117社)、「メンタルヘルス」(112社)などという結果だった。上位項目はいずれも、業種や企業規模にかかわらず、共通の人事労務課題であることが予測される。
約8割が福利厚生の目的として「社員のモチベーション」を重要視している
また、「福利厚生の目的」について、上位3つまでの該当項目を尋ねた。その結果、「社員のモチベーション」が群を抜き、約8割の220社が選択した。多くの企業で、社員のモチベーション向上を重要視していることがうかがえる。その一方、先ほどの「人事労務課題」では「社員教育・能力開発」が課題のトップになっていたにもかかわらず、「社員研修・自己啓発」を選択した企業は65社と少なく、課題と実際の取り組みにギャップがあることがうかがえる。