WEB就活における情報収集の難しさを感じる学生が多い。22卒が感じたオンライン就活のメリット/デメリットとは。

2021卒の就職活動は最初の緊急事態宣言発令下で大きな混乱が生じたものの、22卒ではオンライン就活が浸透。採用企業各社は一定の準備・対策を行えました。オンラインでの就活が急速に浸透した一方で、そのメリット、デメリットも明らかになってきています。理系ナビでは22卒の就職活動が佳境を迎えた2021年6月に22卒理系就活生を対象にアンケート調査を実施・集計し、調査資料を公開しました。

【調査結果要旨抜粋】

■就職活動の開始時期
22卒就活生の就活開始時期は昨年(2020年)6月時点で72.4%(前年比4.9ポイント増)と早期化が進む。

■オンライン就活のメリットとデメリット
オンライン就活で学生が最もメリットを感じているのは「移動時間やコストの削減(94.9%)」。「日程調整をしやすい(79.6%)」、「多くの企業セミナーに参加できる(55.1%)」などが続く。デメリットは、「会社の雰囲気や社員の人柄がわかりにくい(73.5%)」が最多。オンライン上で得られる情報の質と量に関する懸念の声が多く寄せられる。

■コロナ禍が一定収束した状況下で、直接訪問とオンラインどちらを希望するか
アフターコロナでインターンシップに臨む場合、69.4%の学生が直接訪問を希望。一方で、企業説明会や一次面接についてはオンラインを希望する学生が逆転する。

■インターンシップ参加率(左)&エントリーシート提出社数(右)
今年度はオンラインプログラムの充実もあってインターンシップ参加率は91.8%(昨年比4.9ポイント増)と高水準に。本選考のエントリーシート提出社数は13.7社。昨年はコロナ禍初年度の混乱した状況下で、学生の危機感が高まりエントリー社数が急増(21卒/16.6社)したものの、22卒は以前の水準に戻る。

■内定承諾を決めたポイント
21卒で大きく順位を落としていた「社風/社員の魅力」が順位を戻す(21卒/9位→22卒/2位)。昨年は数多くのイベント/説明会が急きょ中止となり、代替のオンラインイベントを準備できなかった企業も多かったことが影響か。

【22卒就活動向振り返り】
オンライン就活下における学生側の行動パターンの大きな変化としては、企業との接触が「広く浅く」なったことがまず挙げられるでしょう。多数のインターンシップやセミナーへの参加が可能になった一方で、オンラインによるコミュニケーション・情報収集の難しさを学生も感じています。また、就職活動の早期化の流れはコロナ禍で
もさらに加速しており、とくに優秀層ほど情報収集や志望業界の絞り込みのタイミングが早期化しています。企業側としても適切なタイミングで、必要な情報を発信していく重要性がますます高まっているといえます。

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【調査概要】
調査対象:理系ナビ2022会員(2022年卒業予定の理系就活生)
調査時期:2021年6月、調査方法:インターネット調査
回答数:203名(設問によっては任意回答あり)

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コロナ後のインターンは約7割の理系学生が直接訪問を希望。2022卒 理系就活生動向調査レポート(7月速報)