オンラインプレゼンテーションを成功に導く6つのポイント!対面との違いも解説
働き方の多様化や新型コロナウイルス感染症の影響でリモートワークが普及し、オンライン上でプレゼンテーションをおこなう機会が増えています。効果的なオンラインプレゼンテーションをおこなうには、オンラインと対面で異なるポイントを理解し、オンラインならではの特性を押さえることが大切です。
この記事では、オンラインプレゼンテーションで重要な3つの要素とともに、プレゼンテーションを成功に導く6つのポイントをご紹介します。
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オンラインプレゼンテーションと対面との違い
オンラインプレゼンテーションと対面のプレゼンテーションとでは、伝え方や受け取り方にさまざまな違いが生じます。その違いを理解し工夫することが、オンラインプレゼンテーションを成功に導くカギとなります。
ここでは、プレゼンテーションにおけるオンラインと対面の違いをご紹介します。
●非言語コミュニケーションの質が下がる
インターネットの画面を介しておこなうオンラインプレゼンテーションでは、対面に比べ声の抑揚やボディランゲージ、アイコンタクトといった非言語情報が伝わりにくくなります。また通信環境や使用する機器によっては、音声や映像が途切れる、画質が悪いなど、そもそもコミュニケーション自体をスムーズにおこなえなくなる場合もあります。
●場の空気がつかみにくい
対面のプレゼンテーションでは、聞き手の興味を惹くために最初に簡単な質問を投げかけたり、話している最中に聞き手の反応を見ながらアプローチを変えたりすることができます。一方オンラインのプレゼンテーションでは、聞き手の環境を把握しにくく場の空気が読みにくいため、聞き手の反応に気を配り柔軟に対応することが難しくなります。
●聞き手の集中力が途切れやすい
オンラインプレゼンテーションの聞き手にとって、画面の向こう側にいる相手の話に集中し続けるのは難しく、対面よりも集中力が途切れやすくなるものです。プレゼンテーションをする側の話し方や資料に興味を持てなかったり、他に意識が向いてマルチタスクをしてしまったりと、話し手と聞き手それぞれに集中力の維持を難しくする要因があります。
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オンラインプレゼンテーションで重要な3つの要素
ここからは、実際にオンラインプレゼンテーションをおこなうにあたり、話し手が重要視すべきポイントをご紹介していきます。
資料やトークを考える前に、まずはオンラインプレゼンテーションに欠かせない3つの要素について理解しましょう。
●ストーリー
対面のプレゼンテーションと同様に、オンラインプレゼンテーションでも全体のストーリーを考えることは重要です。オンラインでは聞き手の集中力が持続しづらいことを考えると、対面のプレゼンテーション以上に聞き手の興味を惹きつけるようなストーリーを考案する必要があります。
たとえば「この状況を解決しなければどうなるか」というホラーストーリーを組み込み、リスクを共有した上で「この商材で解決できる」と具体的な解決策を提示するのも方法のひとつです。「この商材を使うことでこんな効果を得られる」など、メリットを強調したサクセスストーリーばかりにならないように注意しましょう。
●わかりやすさ
オンラインプレゼンテーションでは、資料とトークの両方で「わかりやすさ」を心がけることが大切です。
画面の大きさは聞き手が利用する端末によって異なるため、資料の文字やグラフは大きめに、本当に伝えたいポイントが一目でわかるように調整しましょう。また、画面越しで非言語情報が伝わりにくいオンラインだからこそ、場面に合わせたトークスピードやテンポ、普段より大きな声、カメラ目線、オーバーな身振り手振りを意識するとよいでしょう。
資料を用いる場面が長くなる場合は、画面共有を中断し画面越しに聞き手と目を合わせて話す時間をつくるなど、資料とトークの切り替えでメリハリを出すのも効果的です。
参考:わかりやすい資料を作成するには「Canvaのドキュメント機能はこちら」
●通信環境
通信環境はオンラインならではの注意すべきポイントです。機器の性能に依存する部分はあるものの、少しの工夫で改善できることもあるため、プレゼンテーションを始める前に対策をしておきましょう。
たとえば以下のような対策が有効です。
・無線 (Wi-Fi)ではなく、通信が安定している有線に接続する
・パソコン本体の負荷を軽減する(パソコンを再起動する、Web会議システム以外の不要なアプリケーションを閉じる)
・資料の共有を事前に済ませておき当日の通信量を減らす
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オンラインプレゼンテーションを成功に導く6つのポイント
重要な3つの要素を押さえた上で、さらに効果的なプレゼンテーションをおこなうためには、トークや資料の見せ方を工夫する必要があります。
ここでは、オンラインプレゼンテーションを成功に導くポイントをご紹介します。
●カメラの角度を調整する
プレゼンテーションにおいて、聞き手に「この人の話を聞きたい」と思わせるには、話し手の表情や目線が大切なポイントとなります。
しかし、オンラインではカメラに映る角度によって相手に与える印象が大きく変わり、たとえばカメラの高さが顔より下になっていると、聞き手を見下しているような角度で映ってしまいます。また、話し手の背後に窓や照明があると、逆光によって顔が暗く映り表情がわかりづらくなります。
カメラの高さが目線と同じ位置に来るように調節する、顔の正面に照明や自然光が当たる向きを探すなど、話し手の表情や目線が画面の向こう側に伝わりやすくなるよう工夫しましょう。
●アイスブレイクをおこなう
プレゼンテーションの場に緊張感があると感じた場合は、コミュニケーションをとりやすい空気をつくるためにアイスブレイク(緊張や固い空気をほぐすこと)をおこなうとよいでしょう。
オンラインプレゼンテーションにおいてはスピード感が重要となるため、アイスブレイクは簡単な質問の投げかけや自己紹介にとどめておくのがポイントです。資料のはじめに、人となりが伝わるような名刺代わりのプロフィールを載せるのもひとつの方法です。
●資料は1ページ1メッセージ
資料の情報量が多すぎると聞き手に負担をかけてしまい、かえって理解を妨げたり集中力を途切れさせたりする要因となります。資料は1ページ1メッセージを原則として伝えたいメッセージを絞り、大きな文字や図で表しましょう。聞き手に視覚的なインパクトを与え、資料を読むよりトークの内容に集中させることができます。
また、1枚のページで長い説明を挟むよりも、簡潔でわかりやすい説明とともにどんどんページを切り替える方が聞き手の興味を惹きつけられます。
●はじめに結論を伝える
プレゼンテーションの順番は、まず結論を伝え、その後に根拠や具体例の説明に入るのがおすすめです。プレゼンテーションのはじめは聞き手の集中力が最も高まっており、結論から話すことでプレゼンテーションの全体を理解しやすくなります。
結論をはじめに持ってくる「結論ファースト」は、話の内容を的確に伝え、プレゼンテーションの説得力を高められます。その結論に意外性がある場合は、話のつかみとして聞き手を惹きつけることも可能です。
●聞き手が発言する機会を設ける
聞き手の集中力を持続させるためには、プレゼンテーションに参加してもらい「一緒に進めていく」という意識を持たせることが有効です。
たとえば「こういった場面であなたならどうしますか」「ここまでに不安な点はありますか」などと適宜質問することで、聞き手の理解度を確認したり参加意識を高めたりすることができます。話し手が一方的にトークし続けるのではなく、聞き手にアクションを求め、発言する機会をつくることが大切です。
●事前の練習を十分におこなう
次に話す言葉が明確になっていない場合、場をつなぐために「えーっと」「あのー」といったフィラーワードが出てきがちです。フィラーワードは聞き手に頼りない印象を与え、プレゼンテーションのリズムが崩れる要因となります。
プレゼンテーションの経験が少ない場合や、トークの内容をしっかりと頭に入れたい場合は、事前の練習を十分におこなう必要があります。スムーズにトークするにはある程度の経験が必要ではあるものの、ロールプレイングなどでより実践に近い練習を繰り返すことで自信がつき、効果的なプレゼンテーションがおこなえるようになるでしょう。
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まとめ
対面のプレゼンテーションと比較すると、オンラインプレゼンテーションは非言語コミュニケーションの質が下がる、聞き手の集中力が持続しづらいといった特徴があります。しかし、ストーリーやわかりやすさなどの重要な要素を意識し、トークや資料の見せ方を工夫すれば、対面と同等、または対面以上の効果的なプレゼンテーションがおこなえます。
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