eラーニングが学習に効果的な理由とは?社員教育におけるメリットとおすすめサービスを紹介
eラーニングといえば、スマートフォンが普及する前は、パソコンの前に座って学習するスタイルが当たり前でした。しかし、今はスマートフォンやタブレットを活用し、いつでもどこでも学べる学習環境が定着しつつあります。
この記事では、社員教育にeラーニングを活用するメリットや導入する際のポイント、おすすめのeラーニングサービスをご紹介します。
社員教育にeラーニングサービスを活用するメリット
学校教育のみならず、企業の教育・研修にもeラーニングが導入されています。
ここでは、社員教育におけるeラーニング活用のメリットをご紹介します。
手間やコストを削減できる
eラーニングサービスを活用すれば、研修のスケジュール調整や紙教材の準備、研修会場や講師の手配、会場までの交通費・宿泊費などのコストを削減できます。加えて、社員が個人で所有しているスマートフォンやタブレットで学習が可能となるため、eラーニング専用のデバイスを用意するコストを削減できるメリットもあります。
いつでもどこでも気軽に学習に取り組める
スマートフォンやタブレットで学習できるeラーニングなら、普段から肌身離さず持ち運んで学ぶことができ、いつでもどこでも気軽に学習に取り組めるようになります。また、電車での移動時などちょっとしたスキマ時間で短いコンテンツを効率的に学習する、マイクロラーニングのような学習スタイルも可能です。
直感的に操作できる
慣れていなければ操作に手こずりがちなパソコンとは違い、スマートフォン・タブレットはタップやスワイプ、フリック入力、手書き入力など直感的な操作ができるため、ストレスをあまり感じずに学習に取り組めます。また、スマートフォンやタブレットの特性を活かした学習コンテンツが提供されることで、学習の幅が広がるメリットもあります。
一人ひとりに最適な学びを提供できる
スマホやタブレットを活用したeラーニングサービスなら、タップなどのアクションができるアニメーションや、多人数でスムーズな対話ができるディスカッション機能など、インタラクティブ(双方向)なコンテンツを効果的に活用した質の高い学習コンテンツを提供できます。また、AIが搭載されているeラーニングサービスを活用すれば、受講者の得手不得手を正確に把握し、受講者ごとに最適化した学習コンテンツの提供が可能となります。
学習管理が容易になる
多くのeラーニングサービスは、学習コンテンツを提供する機能だけではなく、理解度テストやレポート提出機能、学習に関する情報を一元管理できる学習管理システムを備えています。管理者が受講者の学習状況や成績を逐一確認でき、さらにブラウザやサービスによってはアプリ上で個別にコミュニケーションが取れるため、受講者へのスピーディーなフィードバックやフォローアップが可能です。
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eラーニングサービスを活用する際のポイント
eラーニングを活用して効果的な学習をおこなうには、導入時に機能や操作性について確認し、自社に最適なサービスを選ぶことが大切です。
ここでは、eラーニングを導入する際のチェックポイントをご紹介します。
学習コンテンツ・機能をチェックする
eラーニングサービスには、あらかじめ提供されている動画を視聴するタイプと、自社独自の動画をアップして受講者に提供するタイプと、その両方を備えているタイプのものに分かれます。eラーニングを導入する際は、どのタイプのものかを把握しましょう。タイプに応じて、質の高い学習コンテンツが十分に備わっているか、もしくは希望通りの学習コンテンツを制作できるかをチェックしましょう。また、学習管理機能やセキュリティなど、必要な機能がきちんと備わっているかもあわせて確認しておくことが大切です。
操作性・サポート体制をチェックする
受講者はもちろん管理者にとっても操作がしやすいものでなければ、eラーニングを導入してもうまく活用することができず、十分な効果を得られません。まずは無料トライアルを活用し、操作性をチェックしておくのがおすすめです。あわせてサポート体制の充実度も確認しておきましょう。
費用対効果をチェックする
学習コンテンツや機能、サポート体制などの充実度を重視するあまり、自社の用途や目的に対して過剰なオーバースペックのものを選んでしまうと、十分に使いこなすことができず費用対効果が低くなる可能性があります。eラーニングを導入する目的を明確にしてニーズを整理し、自社のニーズを満たすものの中からより高い費用対効果が得られるものを選びましょう。
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おすすめのeラーニングサービス
eラーニングサービスと一口に言っても、その種類はさまざま。無料で使えるものから高度な機能を有するもの、アプリ機能を搭載しているものまで、多種多様なシステムが提供されています。
ここでは、社員教育におすすめのeラーニングサービスとその特徴をご紹介します。
QuizGenerator
QuizGenerator(クイズジェネレーター)は、スマートフォンやタブレットでも取り組める問題を作成し、Web上に公開できるeラーニングコンテンツ作成サービスです。基本的な機能はすべて無料で、択一問題や正誤問題、記述問題、穴埋め問題など13種類もの出題形式の問題を作成できます。
SmartBrain
SmartBrain(スマートブレイン)は、9種類のクイズ教材作成機能やビデオ教材に特化した機能が搭載されているeラーニングシステムです。マルチデバイスに対応し、学習のみならず、学習管理業務もスマートフォンやタブレットで気軽にできます。小規模な企業・グループに限り、ユーザー数20人まですべての機能を無料で利用できるサービスもあります。
LearningWare
LearningWare(ラーニングウェア)は、ほぼすべての機能をアプリで利用できるeラーニングシステムです。多言語機能やSNSコミュニティ機能、集中度機能、ライブ配信機能、人材管理機能、教材作成機能など、多様な機能と充実のサポート体制が人気です。また、VR教材やアニメーション教材、漫画教材などの教材制作サービスも提供しています。
LMS365
LMS365は「Microsoft365」上で稼働できるeラーニングシステムで、eラーニングと集合研修やウェビナーを1つの学習コースにまとめて管理できます。専用アプリにはオプションとして、ネットワーク環境のない場所での受講を可能にするオフラインモードがあります。
Schoo for Business
Schoo(スクー)の法人・企業向けサービスSchoo for Businessは、7,000本以上の授業を1IDあたり月額1,500円で受講できるeラーニングサービスです。他の受講者とコミュニケーションを取りながら学習する、オンライン集合学習機能を利用できます。専用アプリに動画をダウンロードして学習したり、動画を組み合わせてオリジナル研修を作成したりすることも可能です。
Cloud Campus
Cloud Campus(クラウドキャンパス)は、文部科学省認可のサイバー大学にて独自開発されたeラーニングシステムです。直感的に操作できる教材作成機能により、学習コンテンツを手軽に内製できます。また、ビデオ+スライド、動画、学習資料、HTML、スライドの学習コンテンツは、専用アプリでも受講可能です。
playse.
playse.(プレース)は、約3,000レッスンもの教材が見放題ですぐに始められるeラーニングプラットフォームです。新入社員や管理者向け、コンプライアンス、ハラスメント防止など、多様なコンテンツから企業やキャリアに合わせた柔軟な教育が可能です。自社に必要なアカウント数だけの支払いで利用できるため、社員教育のコストを抑えられるメリットもあります。
e動画ラーニング
HRインスティテュートが提供するe動画ラーニングは、対面やオンラインでのライブ研修との連動性を確保して学びの定着を目指すプログラムです。動画視聴と演習による事前学習に取り組み、アウトプット中心のオンライン研修をおこなう「反転学習」により学習効率を高めていきます。加えて、事後学習では理解度テストやフィードバックをおこない、受講者一人ひとりの学びの定着を図ります。
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まとめ
企業の教育担当者にとって、eラーニングサービスは研修に必要なコストと手間を省き、学習管理を効率的におこなえるメリットがあります。また、最適化されたコンテンツでいつでもどこでも学習を進められるため、受講者にとって効果的な学習ができるようになります。
教育担当者・受講者の双方にメリットのあるeラーニングは、さまざまなサービスが提供されています。自社に最適なサービスを検討するにあたっては、本記事でご紹介した「おすすめのeラーニングサービス」をぜひ参考にしてみてください。
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