
株式会社インテージは2025年4月17日、「ゴールデンウィーク」に関する調査結果を発表した。調査期間は2025年3月27日~31日で、全国の15歳~79歳の男女5,000人より回答を得ている。調査結果から、2025年のGWにおける、世間の平均予算や休暇日数、予定などが明らかになった。
2025年ゴールデンウィークの予算は「29,237円」で前年より微増
新年度を迎えて慌ただしい状況が続く中、働く人々にとって次の楽しみとなるのがゴールデンウィークだ。今年のカレンダーを見ると、なかなか連休が取りづらい日程になっており、上手く予定を立てられないでいる人もいるのではないだろうか。しかしこうした連休は“お金の使いどころ”ということもあり、少しでも楽しもうと予算を決めて計画を立てる人も多いはず。今年のゴールデンウィークにおける、世間の人々の過ごし方はどのようになっているのだろうか。はじめにインテージが、「GWの予算」を尋ねて平均を算出したところ、「29,237円」となった。近3年の経年比較で見ると、昨年は一昨年と同水準で推移しているのに対し、今年は昨年より予算増となり、前年比105%となっている。また、“給与の増減見込み別”でGWの予算平均を見ると、2025年4月以降に「給与増加」と予想する人では「65,130円」となり、「給与変動なし」および「給与減少」と予想する人の2倍以上となった。

なお、「予算増加」を予定する人にその理由を尋ねたところ、「物価高・円安」が55.6%で最多となり、2位の「外出や人に会う機会が増えるから」(24.9%)と大差をつける結果になったという。物価高や円安の影響から、必然的に予算を増やさざるを得ないと感じている人が多いようだ。
GW期間中の最長連休は「4日」に
次に、「GW期間中の最長連休予定」について尋ねたところ、2025年は「4日」が全体の4割を占めて最多となった。カレンダーどおりにいくと、今年は4月29日と5月3日~5月6日に休む人が多そうだ。一方で、「1週間以上休む」とする人は昨年より減少していることも分かった。
GWは「自宅で過ごす」が約4割。2025年は“巣ごもり”傾向加速か
続いて、同社が「GWの過ごし方」について予定を尋ねると、「自宅で過ごす」が37.3%で最多となった。以下、「外食」が17.5%、「ショッピング」が16.1%、「国内旅行(泊りがけ・日帰りの計)」が13.6%で続いた。他方、「海外旅行」は1.3%で昨年とおおよそ同程度の水準になっている。「自宅で過ごす」との回答が微増しているのに対し、他回答のほとんどが昨年より減少していることから、2025年のGWは“巣ごもり”傾向が強まっているようだ。
また、あわせて同社は「GWの過ごし方」について理想と現実(予定)のギャップを調べている。その結果、「海外旅行」では“理想”に対して“予定”が約4分の1、「テーマパークに行く」では約3分の1となるなど、全体として「外出したい希望はあるものの、自宅で過ごす予定」である人が多い傾向がうかがえた。同社はこうした結果の背景について、「長期休暇取得者が限定的であることや、交通渋滞・外出先混雑を回避したい心理も影響していそうだが、それ以上に経済的な負担や外出コスト増加による“外出控え”傾向が強まっている」との見解を示している。

本調査から、世間の今年のGW平均予算は昨年より微増しており、“給与増減”によって2倍以上の差があることが分かった。また今年の最長連休は「4日」が最多となっており、1週間以上の長期休暇を取る人は昨年より減少しているようだ。長期休暇が取りづらく、物価高や円安の影響も続く今年のGWは、“出かけたい気持ち”に反して自宅で過ごさざるを得ない人も多いのかもしれない。連休でもストレスが発散し切れない社員に対し、企業ができることはあるのだろうか。
出典:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000257.000036691.html
出典:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000257.000036691.html