
経済産業省は2025年4月11日、東京証券取引所および独立行政法人情報処理推進機構と共同で、「DX銘柄2025」に31社(うちDXグランプリ企業2社)、「DX注目企業」に19社、「DXプラチナ企業2025-2027」に1社を選定した。今回選ばれた51社は、優れた情報システム導入やデータ利活用に加え、デジタル技術前提のビジネスモデルや、それに応じた経営変革にチャレンジする企業として選定されているという。
「DX銘柄」とは
DX銘柄は、東京証券取引所に上場する企業の中から、企業価値向上につながるDX推進のための仕組みを社内に構築し、優れたデジタル活用の実績が表れている企業を選定したもの。企業にとって目標となるような企業モデルを広く波及させ、経営者の意識改革を促すのに加え、幅広いステークホルダーから評価を受けることでDXの更なる促進を図ることを目的としているという。経産省はDX銘柄のほか、企業の競争力強化に資するDXに向けた取組みを強く後押しするため、選定企業の中から“デジタル時代を先導する企業”として「DXグランプリ企業」を発表。また、特に傑出した取組みを継続している企業を「DXプラチナ企業2025-2027」として選定している。
2025年の選定企業一覧
DXグランプリ企業2025
DX銘柄2025選定企業31社のうち、特に優れた「DX」の取組みを行った企業を、「DXグランプリ2025」として2社選定。
DX銘柄2025(DXグランプリ企業を除く)
デジタル技術を前提に、ビジネスモデルなどを抜本的に変革し、新たな成長・競争力強化につなげていく「DX」に取り組む企業を、「DX銘柄」として29社選定。
DX注目企業2025
「DX銘柄」に選定されていない企業のうち、特に企業価値貢献の点で注目されるべき取組みを実施している企業について、「DX注目企業」として19社選定。
DXプラチナ企業2025-2027
特に傑出した取組みを継続している企業として1社選定。(選定要件は、「3年連続でDX銘柄に選定されていること」および「過去にDXグランプリに選定されていること」)

今後の予定について
経産省は今回の選定を踏まえ、2025年5月30日(金)に、『DX銘柄2025選定企業発表会』を実施するとしている。例年と同様、選定企業に加えてDX調査に回答した企業や関係団体が一堂に会する大規模な発表会になるとの見立てだ。なお、発表会当日はDX銘柄評価委員会委員長の基調講演や評価委員会委員、DXプラチナ企業によるパネルディスカッションのほか、DX銘柄に選定された企業のフォトセッション等も開催予定で、さらに発表会後には出席した企業や関係団体を対象とした「交流会」を開催するという。発表会の模様については、参加無料のオンライン配信も行うとのことだ。また例年と同様、DX銘柄の選定に向けて実施しているDX調査に回答した全ての企業に対しては、6月上旬ごろ(予定)にフィードバックレポートを提供するとしている。今年からは二次評価に進んだ全企業に対し、選択式項目のみならず、記述式項目の評価に関する達成度合いについて数値で示すとともに、評価委員によるコメントを追加するなど、充実したレポート内容にも期待できそうだ。
出典:https://www.meti.go.jp/press/2025/04/20250411002/20250411002.html