
経済産業省は、2025年3月10日に「健康経営優良法人2025」の認定企業、および「健康経営銘柄2025」の選定企業を発表した。「健康経営優良法人」は、健康長寿社会の実現に向けて、特に優良な健康経営(※)を実践している法人を“評価・見える化”するもので、同省が2016年に認定制度を創設している。また「健康経営銘柄」は、従業員等の健康管理を経営的な視点で考え、戦略的に取り組む上場企業を同省が選定しているものだ。
「健康経営優良法人2025」でも認定企業は増加
今回の認定では、大規模法人部門に3,400法人、中小規模法人部門に19,796法人が選ばれている。特に、大規模法人部門の上位500法人には「ホワイト500」の冠が付与され、中小規模法人部門の上位500法人には「ブライト500」、501~1500位の法人は「ネクストブライト1000」として認定されている。なお、前年2024年度の認定数と比較して、大規模法人部門は412法人、中小規模法人部門は3,063法人増加している。
【大規模法人部門】2025年度認定企業は3,400法人
健康経営優良法人認定制度の各部門の認定基準は、業種別に従業員数によって条件が定められている。これにより、大規模法人部門では3,400法人が認定され、中でもより優れた取り組みを実施している上位500社には「ホワイト500」という称号が与えられる。今回公表された法人格と業種別の企業分類は、以下のとおり。

【中小規模法人部門】2025年度認定企業は19,796法人、都道府県別の分類データ
一方、中小規模法人部門では19,796法人が認定され、そのうち今後の取り組みが期待される1,000社は今回新設された「ネクストブライト1000」として公表された。こうした新しい枠組みの設置は、より多くの企業が健康経営に取り組むことを支援するための取り組みだという。ここでは、「都道府県別認定数」、「業種別認定数」に関する情報を抜粋して紹介する。


「健康経営銘柄2025」は53社。財務指標スクリーニング等を経て選定
「健康経営優良法人2025」の認定企業と併せて、同省は「健康経営銘柄2025」の選定企業も発表した。これは、長期的な視点から企業価値の向上を重視する投資家に対して、魅力ある企業として紹介することを通じ、企業による健康経営の取組を促進することを目指すものだ。特に優れた取り組みを行い、経営状態にもその取り組みが反映されている企業として「健康経営銘柄2025」に選定された企業は、29業種53社となった。
選定企業の一覧は、以下のとおり。

「健康経営優良法人2025」の認定は、企業が健康経営を重視していることを示す重要な指標である。特に中小規模法人部門における認定企業が大幅に増加したことは、健康経営が企業規模に関係なく重要な課題であることを示している。企業には、認定結果を活用して、さらに効果的な健康経営戦略を展開していくことが期待される。
※ 健康経営®は、NPO法人健康経営研究会の登録商標です。
出典:https://www.meti.go.jp/press/2024/03/20250310005/20250310005.html
https://www.meti.go.jp/press/2024/03/20250310004/20250310004.html
※ 健康経営®は、NPO法人健康経営研究会の登録商標です。
出典:https://www.meti.go.jp/press/2024/03/20250310005/20250310005.html
https://www.meti.go.jp/press/2024/03/20250310004/20250310004.html