20代の4割が職場の「ゆるさ」を実感。「ルーティーン業務」や「上司の指導がない」など不満の声も

株式会社学情は2023年9月6日、「ゆるい職場」に関する調査結果を発表した。調査期間は2023年8月17日~31日で、20代の社会人297名より回答を得ている。本調査により、20代が感じている、“職場のゆるさ”に対するリアルな本音が明らかとなった。

「職場がゆるい」と感じる20代は4割弱に

かねてより「ブラック企業」が問題視されているが、昨今では「職場がホワイトすぎる」や「仕事を通して成長実感を得られない」など、職場の「ゆるさ」を理由に転職を検討する若手社会人が増加傾向にあるという。20代の社会人は、どのような理由から職場を「ゆるい」と感じるのだろうか。

はじめに学情は、「仕事において、職場が『ゆるい』と感じることはあるか」を尋ねた。すると、「ゆるいと感じる」は14.8%、「どちらかといえばゆるいと感じる」は24.6%で、合計は39.4%と4割に迫った。

自由回答には、「ルーティーン業務ばかりで、なかなか成長できないと感じる」や「数字へのコミットが重視されておらず、成果を上げても上げなくても評価が変わらない」などの声が寄せられたという。

一方で、「ゆるいと感じない」人の合計は32.7%だった(ゆるいと感じない:14.5%、どちらかと言えばゆるいと感じない:18.2%)。
20代の4割が職場の「ゆるさ」を実感。「ルーティーン業務」や「上司の指導がない」など不満の声も

「ゆるい」と感じる理由の上位は「上司からの指導がない」、「雑用が多い」など

次に同社は、「どのような点で、職場が『ゆるい』と感じるか」を尋ねた。その結果、「上司からの指導がない」(53.8%)が最も多く、以下、「雑用が多い」(34.2%)、「責任ある仕事を任されない」(32.5%)と続いた。上司との関わりや業務内容に関して「ゆるさ」を感じている20代が多いようだ。
20代の4割が職場の「ゆるさ」を実感。「ルーティーン業務」や「上司の指導がない」など不満の声も
本調査結果から、20代社会人の約4割が、現在の職場を「ゆるい」と感じていることがわかった。また、職場が「ゆるい」と感じる理由には、「上司からの指導がない」、「雑用が多い」、「責任ある仕事を任されない」といった声があがった。若手社員がやりがいを持って働くためには、定期的な上司とのコミュニケーション機会の設定や、責任のある仕事を任せるといったことが有効なようだ。自社の若手層の、上司との関わり合いや帰属意識について改めて確認してみてはいかがだろうか。