「ダブルジョブ制度」導入のニーズウェル、管理部門の社員のキャリア開発を促進し業務属人化からの脱却や働き方の多様化を図る

株式会社ニーズウェルは2023年4月4日、同年4月より「ダブルジョブ制度」を導入したことを発表した。同制度は、社員が多様な業務を経験することで適正ジョブを発掘し、適材適所で力を発揮できるキャリア開発の実現を目的としているという。同社は本制度を通じ、社員の働き方の多様化やモチベーションアップにつなげていきたい考えだ。

管理部門の社員が「自身の業務量の約3割」を他部門業務に充てられる制度に

ニーズウェルは、「社会有用の人材として社員を育成する」との経営規範を掲げている。また、「生産性向上による高収益化、そして残業低減、高給与、高賞与及びワークライフバランスの実現」を経営方針とし、優秀人材確保や教育に力を入れているという。こうした背景を踏まえて同社は今回、「ダブルジョブ制度」を導入した。なお、制度導入の目的には「新たな専門知識や柔軟な対応力の取得」、「自身に合ったキャリアの開発」、「モチベーションアップ」の3つをあげている。

「ダブルジョブ制度」は、同社の管理部門を対象に自部門以外でも興味のある業務を経験できる制度だ。本制度では、社員本人の希望があり、かつ受け入れ先部門が受け入れ可能な状況の場合に、本人の業務量の約30%を他部門の業務に充てることができるという。同社は、制度導入を通じ、部門間の連携を強化するとともに、業務属人化からの脱却や働き方の多様化も目指していきたい考えだ。
「ダブルジョブ制度」導入のニーズウェル、管理部門の社員のキャリア開発を促進し業務属人化からの脱却や働き方の多様化を図る
業務の属人化で業務効率化やナレッジの蓄積などに課題が発生するケースもあるだろう。本制度においては、業務属人化が起こりやすいとされる管理部門の社員が他部門の業務を経験できることで、新たなスキル取得やモチベーション向上も期待できそうだ。人員配置などに課題を抱える企業は、こうした事例を参考に人事施策を検討してみてはいかがだろうか。