総計69の支援策を一覧にまとめ、スタートアップの成長を後押し

経済産業省は、今後の経済成長を見据える上で、企業が政府とともに社会課題の解決に大胆に投資し、イノベーションを促すことが重要だとしている。そこで今回、同省が作成した本冊子には、スタートアップの成長を後押しするための補助金や融資などといった支援策や、投資家・研究機関・大学・自治体が行うスタートアップ支援をサポートする税制・制度などを含む、計69の支援策が盛り込まれているという。

また、同省は本冊子の公開にあわせて、別冊で「支援策カオスマップ」も公開している。このカオスマップでは、同冊子に掲載している支援策について、「支援類型」と「支援対象」の2軸に分けて整理しており、支援者それぞれのニーズに適した支援策を判断することができるという。

活用においては、「カオスマップ」で見定めた最適な支援策を、「本冊子」で探して、具体的な支援内容や要件を確認する、という手順が推奨されている（「支援策カオスマップ」は下図）。

萩生田光一経済産業大臣は、同冊子の公開に寄せて、「スタートアップの方々の新しい技術やアイデアこそが、世界を変えるイノベーションの源泉であり、スタートアップの活躍こそが成長のエンジンだと」述べている。同冊子および支援策カオスマップは、経産省のウェブサイトから閲覧可能だ。

なお、経産省は同冊子に加えて、関係独立行政法人と同省らが行うスタートアップ関連支援策の情報を掲載したポータルサイトを、2022年7月にオープン予定だとしている。

経済成長の実現には、新たな技術やアイデアを生み出すスタートアップの成長が鍵になるという。本冊子のような政府のサポートを活用することにより、スタートアップのさらなる成長を期待したい。