マーケティング支援や教育事業を展開する株式会社グローバルキャストは2022年4月11日、一般社団法人障がい者自立支援機構とSDGs・SX(サステナビリティ・トランスフォーメーション)分野等での協業に関する基本合意を締結したことを発表した。グローバルキャストが保有するサステナビリティ分野のノウハウ提供を通じ、共に持続的な社会発展と課題解決や、障がい者の地位向上・社会進出の支援を目指すという。
協業により「障がい者の社会参加と経済的自立」を推進する構え
障がい者自立支援機構は、障がい者のアート作品を企業・個人に提供し、作者報酬を支払う「パラリンアート」活動を行っている。グローバルキャストは、かねてよりその取り組みに賛同し、寄付・協賛を実施するなど、運営事務局の一端を担うさまざまな取り組みに参画してきた経緯を持つ。こういった背景のもと、両社が目指す理念の親和性が高いことを理由に、今回の合意締結に至った。協業にあたり、グローバルキャストは、SDGs・SX(サステナビリティ・トランスフォーメーション)分野のノウハウを同機構に共有。また、未上場企業のESGやSDGs、サステナビリティに向けた取り組み状況などの「非財務情報」を定量指標化する診断サービス「SXサーベイ」を活用していく考えだ。
具体的な取り組み内容は以下の2点となる。
(1)パラリンアートの理念に共感するパートナー企業に、SDGs・SX分野のノウハウとSXサーベイを提供
(2)パラリンアートアーティストの作品を、サステナビリティレポートやサスティナビリティサイトに利用することで、障がい者の地位向上と社会進出支援を実施
今回の協業のように、複数の組織がお互いの強みを活かし、共に社会的課題の解決に向け取り組んでいく機会は、今後も増えていくだろう。自社の強みの活かし方を考えることで、新たな事業創出にもつながっていきそうだ。