リコージャパン株式会社(以下、リコージャパン)は2022年4月4日、佐賀大学全学教育機構、佐賀市、佐賀SDGs官民連携円卓フォーラムの4者間で、「SDGs教育の推進及びSDGsの目標達成に向けた行動促進のための連携協定」を締結したと発表した。リコーグループが蓄積した技術力や環境対応へのノウハウを活用しながら、行政や大学機関などとの連携・協力を強化し、地方創生・地域活性化につなげるべく取り組みを行っていくという。
産学官連携により、SDGs達成に向けた地域の人材育成に取り組む
佐賀大学全学教育機構及び佐賀市と、佐賀県内でのSDGsの普及と実践を目的に結成された佐賀SDGs官民連携円卓フォーラムは、市民や企業、大学、行政等がSDGsの目標を共有・連携し、持続可能な社会の構築に向けた「人材育成」と「企業等の具体的行動」を促進することを目的に、2022年度より教育プログラム「佐賀SDGsグローカルアクション」を展開している。全都道府県に支社を設置し、地域密着型の事業を展開するリコージャパンは、オフィス領域で培った課題解決力を基に、同社グループの技術力や環境対応へのノウハウを活用し、地方創生・地域活性化に取り組んでいるという。同社はこれまでも各地域で自治体や教育機関との連携を進めており、連携協定の締結は今回で51件目となる。
4者は、「持続可能な社会の実現に向け、佐賀市内の事業所・団体及び市民がSDGsの目標を達成するための人材育成及び実践的な行動を促進する」として、以下の5項目に取り組んでいく意向だ。
1.佐賀SDGsグローカルアクション・プログラムにおける教育の推進に関すること
2.市内事業所等の人材育成支援に関すること
3.市内事業所等への広報及び普及啓発に関すること
4.市内事業所等の事業連携に関すること
5.その他SDGsの目標達成に向けた必要な活動に関すること
地域人材に注目し、企業と地域がそれぞれの強みを活かしながら育成を実施することが、「その地域での企業の持続可能性」という点でも重要になるのではないだろうか。リコージャパンを始め、ノウハウを持つ企業が自治体や大学機関などと連携して行う地方創生・地域活性化への取り組みに、今後も注目していきたい。