株式会社学情(以下、学情)は2022年2月3日、20代に対して実施した、「副業」に関する意識調査の結果を発表した。調査期間は2022年1月13日~20日で、同社が運営する20代専用の転職サイトの来訪者317名から回答を得た。これにより、20代の副業の実態や、意識などが明らかとなった。
実際に副業経験のある20代は「副業希望者」のうち約2割にとどまる
社会人経験が浅い20代にとっては壁もあると言われる副業だが、実際に副業を実施している20代はどの程度いるのだろうか。まず学情が、副業を希望する20代に「副業経験」を聞くと、「現在している」は12.2%で、1割程度にとどまった。「過去にしたことがある」の10.4%を合わせても、20代の副業経験者は、約2割にとどまることがわかった。
実際に副業をしているとした回答者からは、「収入が増え、自由に使えるお金や貯金できるお金が増えた」、「趣味を活かした副業で、収入だけでなく反響も得られるので、充実感がある」、「複数の仕事に取り組むことで、自己成長につながる」などのポジティブな回答があった。
その一方で、「新型コロナウイルスの影響で給与が減り副業しているが、本業だけで生活できるのが理想」、「就業後や休みに副業するので、数ヵ月間休みがない。本業だけで生活できるなら、副業は辞めたい」といった切実な声もあった。
副業しない理由は「勤務先で認められていない」が最多
続いて同社が、「副業を希望しているものの、実施していない」という20代に、「その理由」を尋ねた。その結果、最も多かった回答は、「勤務先で認められていない」で41.4%となった。以下、「副業の始め方が分からない」が36.7%、「時間を確保できない」が33.5%などと続いた。副業での経験業務は「事務作業」が最多
また、「副業で経験したことがある仕事」についての質問では、「事務作業」が30.2%で最多となった。以下、「ライティング・記事作成」、「SNS運用」、「マーケティング関連」が各15.9%で同率となった。20代が副業で行う仕事として、テレワークでも可能な「インターネット関連業務」が多いことがうかがえる。
若いうちから多様なスキルを伸ばしておくことは、将来のキャリアや収入アップを考えても、貴重な経験になるだろう。企業でも、若手育成の観点から、「社員の副業を認める」または「受け入れを行う」などの対応を行なってみてはいかがだろうか。