女性起業家コミュニティを運営するmeeTalk株式会社は2021年6月1日、渋谷区(東京都)および野村不動産株式会社とともに、官民連携で女性起業家を支援する取り組みを開始すると発表した。その一環として、野村不動産のサービス付小規模オフィス「H1O(エイチワンオー)渋谷神南」にて、女性起業家の支援拠点「Woman 1st Office in Shibuya(以下、W1O)」を運営。約半年間、「ともに働きながら成長できる空間」を実験的に創出していくという。
官民が連携し、女性起業家を支援
「ビジネス上のネットワークへの接続が弱い」、「経営や事業に関する経験知識およびノウハウの不足」、「結婚や出産、介護などのライフイベントによる影響」など、さまざまな課題を抱えている女性起業家は多い。そこで、女性が起業や事業継続を諦めてしまわぬよう、国際的なスタートアップ拠点都市を目指す「渋谷区」、スモールビジネスの成長環境を創出している「野村不動産」、女性起業家コミュニティの育成支援に取り組む「meeTalk」の三者が協働し、女性起業家や活動家が事業を継続しやすい環境を構築していくため、連携するに至った。
今回女性起業家の支援拠点となるH1Oは、野村不動産が提供するビジネス拠点「H1O(HUMAN FIRST OFFICE)」シリーズのひとつ。同シリーズでは、従業員10人未満の少数精鋭企業が、生産性や付加価値を生む力を高められるように設備やサービスを提供するなど、スモールビジネスの成長を支援する。また、中~大規模企業における新規プロジェクト拠点や、BCP(事業継続計画)や働き方改革を踏まえた分室など、増加する分散拠点の受容にも対応した環境の提供を行っている。このような拠点で、自治体や企業、市民が連携し、女性起業家の支援リソースとなる企業、組織、コンサルタント、弁護士、税理士等の専門家とのマッチングや、スキルアップのための講座を開催するなど、女性起業家を応援するコミュニティを形成していく。
これにより、女性起業家ならではの課題発掘や、解決に向けた支援を行うとともに、新たな価値の創造を目指していきたいという。
現代の社会は、男女雇用機会均等法の発足やジェンダーフリーを目指す活動など、性別に捉われない働き方が増えつつある。性別を問わずさまざまなビジネスパーソンが活躍できる場を支援することで、さらに新たな価値の創出につながるかもしれない。